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″陸″__ ページ4

伊黒side

どうなっている

この山には人を2,3人程しか食っていない鬼しかいない筈だ

だがアレはどう見ても2,3人程度じゃない

知能も既に無いようだ

「い、嫌だ!死にたくない!誰か助けてくれ!!」

助けるべきか迷う

下手に動けば俺も命の保証は無い

しかし見殺しと言うのも嫌だ

迷った末に助けに行こうとした時

ザシュッ

子供を掴んでいた鬼の腕が落ちた

掴まれていた子供は地面に落ち、這いずる様に逃げようとしている

誰が彼を助けたのか

鬼の前に立っていたのは、入山前に見た少女だった

信じられなかった

俺より2個は下だろうか

そんな少女があの巨大な鬼の腕を斬り落とした

「ガァウルルルルルガ!!」

鬼は巨大な叫び声を上げ、少女を潰そうと拳を振り下ろした

しかし少女はそれを難なく交わし、近くの木に飛び乗った

知能が殆ど無いであろう鬼は

少女が木の上にいると認識出来ず、先程まで掴んでいた少年を再び掴んだ

今度は少女が助ける暇もなく手足を千切られ、丸呑みにされた

俺はそれをただ木の影から伺うしかない

少女はと言うと、何を考えているか分からない様な遠い目で食べられる少年と、食べる鬼を見ていた

少年を食べ終えた直後の鬼の腕に

少女は刀を振り斬り落とした

鬼は怒り狂って少女を掴んだり、叩き潰そうとするが

全て躱されるか斬り落とされる

当の本人である少女はただ淡々と鬼の攻撃を躱す

ふと少女が動きを止めた

鬼は絶好の機会とばかりに手を伸ばす

伊黒「おい!何してる!」

俺が慌てて飛び出した時

何故か鬼は地面に膝を着いていた

いや、両足を斬り落とされていた

少女を探すと、少女は再び木の上に上り

勢いよく飛び上がり鬼の頚目掛けて刀を振り下ろした

鬼の頚がゴトリと地に落ちた

崩れ去る鬼を見下ろす少女の横顔を俺は見た

今にも消えてしまいそうな、切ない目をしていた

頬には鬼の返り血が付いている

そして俺は、少女の紙に見覚えのある物が付いている事に気が付いた

雫の髪飾り

何処かで、見た事がある

ただ思い出せない

大切な物だった気がする

そしてあの少女が何処を見ているのか、気になった

″漆″__→←″伍″__



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mayumi(プロフ) - ルサールカさん» これは・・・本誌の通りに夢主ちゃんと小芭内と蜜璃・・・●んじゃったんですか!? (2020年4月24日 19時) (レス) id: cebdef8e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛莉 - コメント失礼します^o^凄く面白いです!応援しています!更新頑張って下さい! (2020年4月17日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
ルサールカ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます!頑張って小芭内と幸せにします! (2020年4月8日 1時) (レス) id: 84986b9460 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 本誌の方ですが・・・ネタバレになりますが、この夢小説ではどうか夢主ちゃんと小芭内幸せになってほしい(T_T) (2020年4月7日 23時) (レス) id: cebdef8e2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いですか!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月4日 18時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルサールカ | 作成日時:2020年1月29日 1時

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