泣いた先の向こう [鬼滅の刃]

#35 ページ36

〜伊黒邸〜

『いつから見てたんだ？』

伊黒「お前が呼吸を使った辺りからだ」

『何で声を掛けなかったんだ、探したんだぞ』

伊黒「それは俺も同じだ。探しても探してもいない、案内役のご息女とご子息に聞いてみれば先程来たと言われ、見つければ手鬼と交戦」

可愛さ余って憎さ百倍、と言うやつなのだろう

伊黒はネチネチと説教を始めた

『悪かったよ、仕事終わりだ。ゆっくりしたい、湯浴みをしてくる』

伊黒「ならば俺も入る」

『……………………………は？』

Aの返事を聞かず、伊黒は手を引き風呂場へ直行した

伊黒「脱げ」

『はぁ！？嫌だ！！』

伊黒「脱がねば湯浴みは出来ない」

『それは分かってる！そうじゃない！一緒には入らないという意味だ！』

伊黒「ならば俺が脱がす」

伊黒は迷いなくAの隊服には手を掛けた

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！！やめろ小芭内！！//////////』

伊黒「無駄な抵抗はよせ、力では俺の方が上だ」

『腕相撲で甘露寺に負ける癖によく言うな！』

プチッ

伊黒からキレた様な音がした

伊黒「ほぅ、随分と威勢がいいな。この状況で迂闊な言動は控えるべきだと思わなかったのか？」

『え、あの…小芭内？』

伊黒「冷静沈着、無双無血と隊士から評判の泣柱は意外とヘマが多いらしいな。正にいまヘマをした」

『小芭内！ごめんごめんごめんごめん！？謝るから隊服脱がすの止めろ！』

伊黒「今更遅い」

『待て待て待て！頼む！異性に裸を見せるなんて絶対に嫌だ！』

伊黒「俺はいいだろう」

『小芭内なら尚更だ！見られて幻滅されたくないんだよ！』

伊黒「胸の大きさか？」

『直球だな…』

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