泣いた先の向こう [鬼滅の刃]

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カァカァ！

数日後

足の回復したAの元へ鎹鴉が来た

鎹鴉「任務！任務！鬼ヲ捕縛シ、藤襲山へ連レテイケ！」

『藤襲山…そうか、近々最終選別があるのか』

鎹鴉「急ゲ！急ゲ！最終選別ハ明日ダ！」

『え、明日！今日の夜に捕まえろというのか？』

鎹鴉「ソノ通リ！蛇柱、伊黒小芭内ガ同行！二人デ一匹ヅツ捕ラエロ！」









〜藤襲山〜

深夜一時

Aは最終選別の場である藤襲山へ来ていた

勿論鬼を連れて

鳥井の中には藤の花

そしてお館様のご息女とご子息がいた

結局、Aは最終選別の始まりに間に合わず、鬼を連れてきたのは最終選別が開始された直後だったのだ

『遅れてしまい、申し訳ございません。鬼を捕らえるのに時間が掛かってしまいました』

ご息女「大丈夫です、最終選別は今始まりました」

ご子息「お気になさらず。蛇柱様は先に到着され、鬼を山に入れました」

ご息女「今回の最終選別には、新たな手鬼がおります」

『手鬼が…しかし奴は竈門炭治郎が倒した筈では』

数ヶ月前の最終選別

つまり炭治郎達の最終選別の時

この山の主とも言える手鬼は、炭治郎によって倒された

手鬼は最終選別に来た子供を50は喰っていた

『共食いをした鬼が新たな手鬼になった、という事ですか？』

ご息女「いいえ。今回、泣柱様と蛇柱様に依頼する前に、音柱様も同じ依頼を受けました」

ご子息「色は違いますが、外見も依然の手鬼と酷似しておりました」

ご息女「音柱様は、その手鬼の四肢を全て切り落として連れて参りました。手足は後で再生するからと仰っておりました」

『(相変わらずだな宇髄……)…では、私も山に鬼を入れて参ります』

ご息女「鬼は、最終選別の人達でなくとも襲います」

ご子息「迷わずお斬り下さい」

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