【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

百一話 テニス楽しい？ ページ10

弧月「…っ？！」

さっきよりも越前の動きが断然良くなった

菊丸「いっけーオチビー！」

桃城「行けっ越前！」

越前「…ハッ！」

弧月「グッ…！」

弧月(…天衣無縫…やっぱり厄介だな…)

スマッシュが俺のコートの左隅に決まってコートチェンジのコールが鳴った

弧月(…やっぱり一筋縄ではいかないな)

海斗「……A」

弧月「…海斗…？」

海斗「……テニス楽しい？」

弧月「……！」


昔同じ会話をした事がある

スクールでのイジメがありその矛先は海斗に向いていた

受けた傷の手当をしている時海斗はおもむろに疑問を投げ掛ける

海斗「…ねぇAテニス…楽しい…？」

弧月「…あぁ」

海斗「…俺もテニスは好き

でもこのスクールは嫌いだよ」

弧月「……そう…だな…」

ザッ

「よぅ海斗クン」

弧月「…」

海斗とスクールの先輩の間に立つ

「…何だよ弧月」

弧月「…海斗は…傷付けさせない…」

「じゃあコート入れよ

俺達はお前の事も気に入らねぇんだ」


弧月「…クッ…」

スクールに通ってるだけあって先輩の実力は高い

俺の弱点である身体付近にボールを打ち込んできた

しかも相手は二人

どこへ打っても返される

弧月(…卑怯な…っ)

「おいおいどうした弧月」

弧月「…別に…」

グイッと汗を拭いラケットを右手に持ち替える

左腕や足にはボールが当たり痣が出来ていた



海斗「もう止めてください…！」

弧月「……！」

今度は海斗が俺達の間に入った

海斗「こんなの…テニスじゃない！

テニスは人を傷つけるためにあるんじゃない

心の底からワクワクして…テニスは本当は楽しいものな筈なんだ！」

弧月(…ワクワクして…楽しい…)

「はぁ〜？何言ってんだよコイツ」

「やっぱ生意気だな」

ラケットを高く上げるスクールの先輩

弧月「海斗…！其処を退け…！」

海斗「…Aは初めて会ったときからいつも俺を守ってくれていた

今度は俺の番だよ」

「感動の話(笑)は終わったか?w」

弧月「…やめろ」

ラケットが海斗に振り落とされる…

弧月(…間に合えっ…！)

ボールを先輩のグリップを狙って打ち込む

すると2つのボールが先輩のラケットを弾いた

？「派手にやってるな〜少年達よ」

弧月「……！…誰…ですか…？」

百二話 自分のプレー→←百話 vs東のスーパールーキー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す