【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

九十六話 過去編･弧月 ページ5

俺と海斗はコートに戻って全員に謝った

大石「まぁまぁ…仲直りしたならいいんじゃないかな？」

桃城「おかげさんでこっちの体力も回復しましたし！」

海堂「ここからが本番っすよ(フシュー」

海斗「俺達も負ける気は無いよ」

千郷「ってわけで早速再開しようか」

コートではまた試合の準備が進められる

そんな中俺をジッと見つめるのは…

弧月「…どうした流亜」

流亜「いえA先輩が部長に怒るの初めて見たので」

弧月「…そうか…すまなかったな」

流亜「…いえ気にしていませんよ」

初めて…か…

確かに俺は長い間海斗と一緒にいるがあそこまで怒ることは中々無かった気がする＿＿＿



思えば海斗と初めて会ったのは幼稚部の時クラスが一緒だった

あの時から無口だった俺は誰とも喋らずにいつも本を読んでいた


「Aくん何の本読んでるのー！」

「私も一緒に読みたい！」

弧月「……」

本を置いて教室を出る

賑やかなのは嫌いでは無かったが人と喋るのは苦手だった

ふと園庭に目を向けた時だった

？「危ないよ！」

「退けよ戸塚！」

木の棒だろうか？

女の子を叩こうと振り上げたらその間に同じクラスだった戸塚くん

小走りで園庭に向かう

弧月「……」

「げっ弧月が来たぞ！逃げろ！」

女の子に集った全員がワーッと散っていく

その様子を戸塚くんはポカンと見ていた

その場から去ろうとしたとき後ろから袖を掴まれる

弧月「……？」

海斗「俺戸塚海斗！友達になろうよ！」

弧月「…」

訳が分からない｡当時はそう思っていた


でも俺が喋らなくても戸塚くんはずっと喋りかけてきた

そしてある日の事

俺の家に綺麗な男の人と女の人がやってきた

理事長「これはこれは…さぁどうぞお掛け下さい」

父さんも母さんもその二人を歓迎していた

知らない人が来ることはいっぱいあったがその時は会議に使う部屋に案内している

？「まぁ…Aと同い年位の男の子がいるわ」

理事長「Aと同い年だよ｡ね？海斗くん」

海斗「はじめまして」

母さんにペコリと頭を下げるのは正真正銘同じクラスで

飽きもせず俺に話し掛けてくる戸塚海斗くんだった

？「A海斗くんと一緒に遊んできなさい」

弧月「…(コクっ」

母さんが言うから仕方なく俺の部屋に案内する


海斗「Aくん家大きいね〜」

弧月「……」

海斗「あのさAくんは俺の事嫌い？」

弧月「…(フルフル」

海斗「良かった〜嫌われてるのかと思ってた…」

九十七話 過去編･海斗→←九十五話 3年の絆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す