【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

後日譚 観光…？ ページ38

Aが俺たちを連れてきたのは家から結構歩いた場所

周辺の景色も緑より建物の灰色が目立つ

龍輝「ここは…」

千郷「まぁラケットを持ってきたからには…ね？」

弧月「…昔からイギリスに来たらここで練習していた」

そうAが俺たちを連れてきたのはテニスコート

海斗「…でも…」

弧月「…あぁ…荒れてるな」

コートに捨てられたゴミや壁に書かれた落書き

弧月「…何があったんだ…？」

海斗「とりあえず片付けよう

…酷いことをする人もいるね」

龍輝「なんでこんなにもやるんだ？」

千郷「よっぽどテニスに強い恨みでもあるのか…」

備え付けの掃除用具を使いコート周りを片付けていると龍輝が異変に気がついた

龍輝「…おいこれ…」

「「？！」」

千郷「…血痕…？それも結構前についたものだね」

弧月「…まさか…！」

海斗「何か心当たりあるの？」

普段はあまり焦らないAの表情が崩れる

だからてっきり何かを知っているのかと思っていたけど

弧月「……いや何でもない

…違うコートに行こう…少し気味が悪い」

千郷「…そうだね一通り掃除終わったら移動しようか」

龍輝「管理者に連絡した方がいいんじゃねぇの？」

弧月「…いやその必要はない

このコートに管理者はいない…」

海斗(…そんなコートある…のかな？)

安全管理や周辺住人とのトラブルはどうするのだろうか

弧月「…昔は…」

海斗「ん？今A何か言った？」

弧月「…いや何でもない

…他のコートに行こう…5分くらいで着く」


Aの言う通り5分も歩かない所にコートがあった

そこは小学生くらいの子が何人かいる

弧月「…少し待つか」

順番を待っていると1人が此方に気付き歩いてきた

「お兄さん達もテニスやるの？」

海斗「うん。君たちはクラブチームかな？」

そう聞くと暗い顔をして首を振った

「…ここら辺のクラブチームは無いよ」

千郷「無いって…」

「あっごめん何でもないよ！あっコート空いた

…お兄さん達のプレー見てても良い？」

龍輝「もちろんだ！」

弧月「……」

海斗「A？コート空いたよ」

弧月「…あぁ…ダブルスやるか？」

千郷「嫌。せっかく卒業して龍とのコンビ解消したのに…」

龍輝「おいっ！」

海斗「2人は高校でもダブルス組むんでしょ？」

千郷「えーどうしようかな」

龍輝「…俺はどっちでもいいぜ

どうせ部長と副部長が決めるんだろ？」

千郷「中学と同じ部長副部長で良かったよね。いい人達だったし」

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