【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

九十四話 喧嘩 ページ3

弧月「だから違ぇって言ってんだろ！」

「「？！」」

Aが海斗の胸倉を掴んで怒鳴った

青学も氷帝も…そして恐らく試合を終えたんだろう四天宝寺と立海も驚いて

二人のことの行く末を見つめている

海斗「…離してよ」

弧月「人の話は聞けよ」

相変わらず睨み合う二人に審判の向日くんが声を掛ける

向日「お…おい…」

龍輝「あー…今は聞こえないと思うぜ？

つーか多分殺気立ったアイツ等には近付かない方がいい」

龍に止められて向日くんはどうすることも出来ず立ち止まった

千郷「ごめんね皆少し試合を中断してもいいかな？」

対戦相手である桃城くんと海堂くんは面食らっていたが了承してくれた

千郷(…とは言っても俺も割って入る事は出来ないけど)

後は成り行きに任せるしかない


弧月「来い」

Aは俺を離すとサッサと歩いていった

海斗「……」

人気の無い建物の裏につれていかれた

弧月「お前分かってるって言ってたが

お前自身どんな表情してんのかちゃんとわかってんのか」

海斗「…は？」

さっきと違って少し落ち着いたのか穏やかな声だ

俺が呆気にとられていると呆れたようにため息を吐いた


弧月「…お前が来年の事考えてないとは元から思ってねぇよ

なんなら俺らの中で一番考えてたと思う」

海斗「…」

弧月「ただなお前は一人で抱え込み過ぎなんだよ」

海斗「じゃあどうしろって言うんだよ？！

俺は部長として来年の事も勿論後輩に残せるものを残さなきゃならないんだよ！」

弧月「だからさっきから言ってんだろうが！」

長い間一緒にいる中でこんなに怒っているA見たことない

弧月「何でお前はいつもそうやって一人で抱え込むんだよ？！」

海斗「！」

弧月「そんなに俺が信用無いか？

千郷は？龍輝は？俺達3年で言っただろ？！

前部長達の意思を引き継いで皆でこのテニス部を変えるって！」

感情のままに言葉を吐くA

海斗「ッ…！俺は…」

弧月「俺はお前の支えになりたくて副部長になった

海斗が手が回らない所は俺に任せてくれよ…」

その悲しげな表情に俺は…

海斗「…信用してないわけないでしょ

Aも千郷も龍輝も…勿論後輩の事も信用してる

でも来年の事を考えるとどうしても怖くなるんだ…！

だから少しでも考えないようにって思ってたのに…！」

弧月「海斗…」

海斗「なのに…」

そこまで言うとAは俺の頭に手を置いた

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