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夏油にお茶を御馳走され、別れるも

「またね。A。」

意味深な言葉に思わず振り返るも、既に夏油の姿は消えていた。
気のせいだと思い、出勤時間が近づいているため会社へと足を進ませるのであった。

……今日は何とか定時で仕事を終わらせることが出来たので、ウキウキとした様子で家へと向かうA。

すると、高そうな車の横で何故かオロオロしている男性に目が入る。

まるで、何かをなくしたかのような慌てた様子で、携帯で通話しながら辺りを見渡している。

そんな彼の様子に思わず声をかけるA。

『あの、どうかしましたか?』

「え、あ、えぇ!?」

Aに話しかけられたことにビクッと肩を震わして顔を向ける男性。
少し疲れきった様子で、かけているメガネがズレている。

『あの、困っている様子でしたので……手伝いましょうか?』

「あ、いえ、だ、大丈夫です……ご心配なく。」

男性は首を横に振りお断りする。
しつこいと余計に迷惑だと判断したAは

『そうですか…助けになれず、すみません。探し物が見つかるのを願ってます。』

「あ、はい……ありがとうございます。」

互いに会釈をして離れていく。
しばらく歩いて後ろを振り返るA。

相変わらず焦った様子で辺りを見渡している男性。
汗ばんでいる様子にAは

『……そうだ、近くの自販機でコーヒー買ってあげよう。』

そう言って、自販機へと足を進ませる。
自販機でコーヒーを買って男性のいた場所へと戻ると、
そこには

黒いアイマスクをした全身黒ずくめの男性に、
何故か頭を下げている先程の男性の場面である。

異様な場面に出くわしたAは思わず足を止めるも、
目隠しをした男性がAに気づいて顔を向ける。
目を隠しているのに、何故か目が合った感覚にAは思わず背中をふるわす。

眼鏡の男性もAに気づいたのか驚いた様子で

「あ、あなたは……」

『え、あ、、せ、せめてコーヒーをと、、自販機のですが……どうぞ。』

「え、あ、ありがとうございます!」

Aからコーヒーを受け取る男性はどこか嬉しそうであった。
そんな二人の様子をじっと見つめているもう一人の男性。
二人というより、Aの方をじっと見つめている。

あまりにもの視線にAは思わず彼から距離を置き、

『そ、それでは。探し物が見つかるといいですね。』

男は、慌てて離れるAをじっとみ続けるのであった。

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キラキラスパー - 楽しみにしてま〜す!!! (2022年9月23日 12時) (レス) @page13 id: 5d1e784f6c (このIDを非表示/違反報告)
トキシグレ - 初コメ失礼します!こういう系統の話ちょー好きです!五条先生と主人公がどう関わって行くのかが楽しみです!更新頑張ってください!! (2022年9月16日 0時) (レス) @page7 id: 0d4193d534 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 好きな作品だったので帰ってきてくれて嬉しいです\(^o^)/更新待ってます!! (2022年9月13日 18時) (レス) @page3 id: 8b674ee432 (このIDを非表示/違反報告)
一条夜半(プロフ) - 面白くなりそう…応援しています!頑張ってください! (2022年9月12日 22時) (レス) @page1 id: 1d0e18cd61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華生 | 作成日時:2022年9月12日 22時

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