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>4話 ページ4

【ASide】



迷子になっていたらしい新入生が、闇の鏡に寮を割り振ってもらっていた。



注目がボクから逸れたので、すごく安心する。



それに、懐かしい匂いがそこかしこからする……




「ばあっ」


『びゃっ!?』




後ろを振り向いた瞬間、ものすごく近い場所に人の顔があり、そしてそれが声をあげて驚かしてきた。



案の定ボクは、それに対してすごく驚いた。



二つある尾ひれ……もとい、足がもつれてしりもちをついてしまうほどに。




「あははっすっげー驚いてる」


「まさか、ここまで驚くとは」




床に座り込んでしまったボクを、二人の大きな人がのぞき込んだ。



アシンメトリーな髪形の、似通った二人。



どちらも左右で目の色が若干違う。




「あの金魚ちゃんよりもちっちゃくてかわいいねぇ〜締めたら簡単に潰れちゃいそ」


「この体でサバナクロー候補だったなんて……信じられませんよね」




二人は興味津々な様子で、ボクから見て左の目が金色の人に抱き上げられた。




「小さいねぇ、軽いねぇ、激しい海流に流したら、どうなっちゃうかなぁ?やってみる?」




つま先が浮いて、完全にボクは宙に浮いていた。



きっとこの人がボクから手を離した瞬間、落ちてしまう。




「ねぇねぇ、どうして他の選択肢を鏡はくれたの?えらいの?すごいの?それとどうしてオレらの寮選んだの?偶然?」




子供の無邪気な質問のようにまくしたてられ、さらにはボクの体を振り回すものだから、ちょっと目を回した。



くらくらし始めたとき、頭のフードが取れそうになった。



ボクは慌てて、フードを深く被りなおした。




「どうしたの?どうしてフード被るの?」




回してた人が、やっと動きを止めた。



色違いのたれ目が不思議そうに輝いた。




『その……秘密、です』


「アズールは何か知ってるみたいなのに、オレはダメなの〜?」




アズール……寮長さん、だっけ。



寮分けの時、フードの中の顔を見た人。




「フロイド、そこまでにしましょう。誰にだって、秘密のひとつはあるでしょう」


「ジェイドがそういうなら、うん、わかった」




ぱっと手を離されて、ボクは重力のままに地面へと落ちていく。



もう一度しりもちをつくのは痛いので、今度はちゃんと着地した。



ボクが何でもない風を装って向き直ると、右目が金色の人は意外そうに、さっきボクを振り回してた人は楽しそうに、にこやかに笑っていた。

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作品ジャンル:アニメ
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真冬(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!そう思って頂けると書き手としてとても嬉しいです! (7月1日 8時) (レス) id: 3b7a3734b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いと思います!一人一人の特徴を細かく捉えられているので、台本がきで無くても誰が話してるかわかると思います (7月1日 1時) (レス) id: f9f5b33e7e (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!楽しみに待っててくださいね! (3月28日 15時) (レス) id: 765f5735a2 (このIDを非表示/違反報告)
リン - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます。 (3月28日 2時) (レス) id: e3d225ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - MeyAさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてもらえて嬉しいです!更新頑張ります! (3月22日 9時) (レス) id: 765f5735a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真冬 | 作成日時:2020年3月20日 2時

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