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>3話 ページ3

【ASide】



ボクは、咄嗟に近くにいた眼鏡のひとの腕を取った。




『ボク、お、オクタヴィネル、オクタヴィネル寮が良いです!』




ボクの行動に、眼鏡の人も、学園長も、ここにいる全員までもが驚いていた。




学園長「オクタヴィネル寮、ですか……。確かに候補には上がっていますが、この選択肢ならば断然ディアソムニアの方が良いと思いますよ?」




彼の提案に、ボクは緊張を覚えた。



ボクは、オクタヴィネルが一番良いと思ったけれど、本当は間違っているのかな……?



みんながそう思うのなら、ボクはディアソムニアに入らないと、ダメなのかな……?



また、手元が震えだす。



間違っていることへの恐怖が、ボクを支配して体を強張らせていた。



オクタヴィネルの方を向いたとき、眼鏡をかけた人と目が合ったとき、本能か何かが、帰りたいと確かに叫んだ。



あれも、ただの、幻覚だったのかな……。



俯いて答えが出せないでいると、頭の上に、なにか暖かなものが乗せられた。




「……失礼かもしれませんが、そのお顔を僕に見せてはくれませんか?」




眼鏡をかけた人が、ボクの身長に合わせて、膝を折ってしゃがんだ。



そうしてしまうと、フードを被っても隠し切れない……!




「大丈夫、僕を信じてください」




優しい声に導かれるまま、ボクは彼と目を合わせた。



彼の素手が、ザラザラしたボクの肌の上を滑り、見せたくなかった部分をなぞった。




「なるほど……わかりました。そのようなことなら、学園長、この新入生は僕が責任を持って引き取りましょう」




触診が終わり、眼鏡の人が学園長に向き直る。



心臓が握りつぶされるほど緊張した……。




学園長「どういう意味なのか皆目見当もつきませんが……新入生が良いのでしたら、かまいません」


「ありがとうございます」


学園長「さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ……」




話題がボクたちのことから逸れた時、眼鏡の人は寮生が集まっているところまでボクの背中を押した。




「さて、改めまして。私はアズール・アーシェングロッド。オクタヴィネル寮の寮長です」


『あ、ボク、は……A。A・シャーリィです……』


「歓迎しますよ、Aさん」




ふわりと、また寮長のアズール先輩から懐かしい匂いがした。



それは、まごうことなく海の匂い。



私が知っているのと全然違うけれど、やっぱり、海の匂いは落ち着くものだった。

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作品ジャンル:アニメ
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真冬(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!そう思って頂けると書き手としてとても嬉しいです! (7月1日 8時) (レス) id: 3b7a3734b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いと思います!一人一人の特徴を細かく捉えられているので、台本がきで無くても誰が話してるかわかると思います (7月1日 1時) (レス) id: f9f5b33e7e (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!楽しみに待っててくださいね! (3月28日 15時) (レス) id: 765f5735a2 (このIDを非表示/違反報告)
リン - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます。 (3月28日 2時) (レス) id: e3d225ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - MeyAさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてもらえて嬉しいです!更新頑張ります! (3月22日 9時) (レス) id: 765f5735a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真冬 | 作成日時:2020年3月20日 2時

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