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>1話 ページ1

【ASide】



闇の鏡に呼ばれて、ボク――Aはナイトレイブンカレッジという学校へ、怖い馬車に乗ってやってきた。



住処にしている沈没船から出てくるなんて初めてで、不安しかない。



友人とかボクにはいらないから、どうか、平穏な生活がほしい。



切なる願いを胸に秘め、馬車に揺られて道をたどった。



学校に着くと、まず一番最初に入学式があって、寮割?っていうのが行われた。



闇の鏡の前に立って、それぞれが入る寮を鏡が決めているみたい。



ドキドキしながら、順番をまって、新入生全員が終わったころに、やっとボクの番。



最後だからか、とっても目立ってる。



……嫌だな……、怖いな……。



早く終われと思いつつ、闇の鏡の答えを待った。




【汝の名を告げよ】




仰々しくも、鏡は問うた。




『A、です……』


【A……汝の魂のかたちは……】




数十秒もの沈黙が降りた。



辛い……寮決めくらいで迷わないでよ……。



元々被っていたフードを、深くかぶりなおして、背中を丸めた。



小さくも、ここから十分聞こえる話し声。



まるで沖のように騒がしい。



深くて暗い、静かな海底が恋しい。



深い青に泣きそうになってしまったとき、ようやく鏡は口を開いた。




【汝は……とても難しい。未だ見ぬ魂である。よって、選択肢を与える】




その瞬間、津波のような喧騒が襲ってきた。



人の声、人の声、人の声、、、!!



好き勝手噂する、知らない人々に、ボクは怯えて目の前が真っ暗になりそうだった。



かろうじて意識をつなぎ留められたのは、皮肉にも鏡の声だった。




【汝の魂に、できるだけ近いかたち……サバナクロー、オクタヴィネル、そしてディアソムニア。好きなものを選ぶがいい】




ゆっくりと振り返り、先輩の方へ向く。



話し声のさざめきはいまだ鳴りやまず、目が合いそうでとても怖い。



この中で一つ、選ばなきゃいけないの……。



まごまごと手間取っていると、ローブを着た一人が、つかつかと堂々とした足取りで歩み寄ってきた。



赤く猛々しいオーラを放ちながら歩く姿は、ボクが持っていたルビーの輝きよりも凄まじく、鮮烈だった。




「早く入る寮を決めろ。時間がもったいない」


『す、すみません』


「返事は口を大きく開けてはっきりと!」


『すみません!』




行動どころか、なにからなにまでが威圧的な彼に、ボクはますます肩身が狭かった。

>2話→



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作品ジャンル:アニメ
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真冬(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!そう思って頂けると書き手としてとても嬉しいです! (7月1日 8時) (レス) id: 3b7a3734b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いと思います!一人一人の特徴を細かく捉えられているので、台本がきで無くても誰が話してるかわかると思います (7月1日 1時) (レス) id: f9f5b33e7e (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!楽しみに待っててくださいね! (3月28日 15時) (レス) id: 765f5735a2 (このIDを非表示/違反報告)
リン - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます。 (3月28日 2時) (レス) id: e3d225ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - MeyAさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてもらえて嬉しいです!更新頑張ります! (3月22日 9時) (レス) id: 765f5735a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真冬 | 作成日時:2020年3月20日 2時

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