家も職も失ったけど、どうする？ 2 (ページ48)

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どれだけ逃げても絡まる舌

情けなく声が出て止まらない

『ん…リ…ノッ…』

LK「可愛い……ほら、これ脱いで」

バスローブも呆気なく脱がされ雑に床に投げられる

『…っ…暗く…して？』

LK「こんな綺麗なもの見れてんのに消す訳ない」

勿体ないと言って

リノの手が背中に周り下着の金具に手が掛る

あぁ越えちゃ行けないのに

止めないと行けないのに

今はリノの目が私を捕らえて離さない

もういっそ

このまま落ちるところまで落ちてしまえばいい

_____

どれだけ経っただろう

気づけば寝てしまっていたらしい

『……ん…』

目を開けるとスヤスヤと眠るリノが目に入った

いつ見ても綺麗な顔だなぁ…

辺りを見渡すとまだ暗かったから朝では無いと理解した

それより

『…やっちゃった』

越えちゃいけない一線を越えてしまった

お互いを求め合ってしまった

『……どうしよ』

みんなのことまともに見れるかな…

なんて1人で頭を抱えていると携帯が震えた

リノが起きてはマズいと思い携帯をすぐ手に取り
画面を見ずに出る

『は、はい！もしもし…』

HJ「あ！やっと出た！ヌナァ〜おれだよ！」

電話の相手はヒョンジンだった

『どうしたの？あ、ちょっと待ってね』

部屋じゃリノを起こしてしまうと思い

床に落ちたバスローブを拾い上げ腕を通して出ようとした時

後ろからすごい勢いで腕を引かれ

ベッドに逆戻りしてしまう

『きゃっ…！』

HJ「ヌナ？大丈夫？？」

『あ、う、うん……』

ベッドに引き戻されると寝起きで不機嫌なのか

目を細めて私の事を見つめるリノが私を見下ろしていた

HJ「あ、それでね…その……今、暇？」

『な、なんで？』

LK(誰と電話してるの)

口パクでそう話すリノ

HJ「その………ヌナの部屋に行きたくて…」

LK(……ヒョンジニ？)

HJ「…ダメかな」

カオスだ

とりあえずリノの質問には頷くといかにも嫌そうな顔をされる

『そ、その私今…』

話そうとした瞬間ビクッと体が跳ねる感覚に襲われた

『っ…私…っ』

私の体に触れながら

目の前でニヤニヤと笑うリノ

HJ「ヌナ…？」

『あの…っ』

すると携帯を当ててる方と逆の耳元で

LK「感じてるんだ変態」

と呟くリノ

この男はつくづく性格が悪い