家も職も失ったけど、どうする？ 2

節穴 ページ17

『ジョンイナ……』



IN「これ、ここのお代として置いていきますから」



行きましょ と私の荷物を手に持つイエニ




MJ「ちょ、待って！……待ってくれ…A！」



『……』


MJ「僕が悪かったよ……！本当に…僕とやり直してよ……！」




泣きながら そう縋ってくるミョンジュン


あぁ、なんか。情けないなぁ




なんか、カッコよくない


好きじゃない



こんなに、必死になってるのに





『……うわ、本当に無理かも』



IN「ブッwwwww」



MJ「なっ……下手に出てれば……！！女なんだから言う事聞けよ！！！」





『……は？』




急にキレてくるミョンジュンに驚くしか無かった





MJ「今日のその服も！ぜんっぜん俺好みじゃないしメイクも！！！似合ってないよ！！」




『……』



MJ「Aらしくないことしたってそいつもきっとお前から離れてくんだ……！！僕みたいにきっとほかの女の子になびくさ！！！笑」




『……っ』




MJ「Aは、1人でなんでも出来るもんな……付き合ってた時から思ってたよ、お前は顔は良いけど可愛げが無……」






IN「黙れ」





MJ「……はっ笑 なんだよ図星か？」




IN「違う、気分が悪いんです。」



MJ「……」




IN「なんにも分かってない元彼が何かほざいてるなって。」



IN「Aさんに可愛げが無い？ いや、ありまくりですよ……それもろくに見抜けなかった節穴だらけのあなたから、Aさんを引き離せて僕は幸せ者だなぁ」



MJ「なっ……！！！」



IN「精々、未練がましく吠えてればいい。あんたなんか、Aさんに似合わない……行きましょうAさん」




MJ「っやだ……！待ってくれ！嘘だよA……！」




私の腕にすがって泣くミョンジュン




あぁ、 もう何にも思わないなぁ




『ミョンジュン あなたは私と同じ歳で、顔もかっこよくて お金も持ってて みんなからの人気者ね』



MJ「そ、そうだよ！ そんなガキよりもずっと……！」




もう、我慢の限界だった


気付けば



ミョンジュンに平手打ちをカマしていた





IN「ヌナ！？」




『ヤァ……キム・ミョンジュン、でもアンタの人間性と女癖だけは最悪 今日で私の彼氏を何回悪く言った……？』



MJ「えっ、あっ、A……？」



『私、言ったよね 人の事悪く言う前にあんた自身見つめ直せって……何も見つめ直せてないじゃん』



『……あっ!!』



MJ「な、何」

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