【wrwrd】仮面の宿で会いましょう。 (ページ4)

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宿。ページ4

宿の中に入ると、途端にここにいてはいけないという思いが頭の中を巡った。

しかし、コネシマが何かに取り憑かれたように中を歩き続けるため外に出る事が出来ない

ゾム｢…なんか、なんやろ…うん…ここ、雰囲気やっぱちゃうって。｣

ロボロ｢な。…この宿、しばらく歩いたら町着いたやろ？町行こや。｣

シャオロン｢そ、そやな。おい、コネシマ！外出るぞ！｣

そう声を掛けてもコネシマは振り向くこともせず歩き続けている。

やはり何かに取り憑かれたように。

シャオロン｢お、おい？コネシ《ダメ》…え？｣

聞きを覚えのある声、しかし幼さある声が聞こえ後ろを向いた。

後ろには、俺の服の裾を持つ赤いマフラーを巻いてタヌキの仮面を付けた男の子。

シャオロン｢お前は…｣

たぬき《…『たぬき』。俺はタヌキ言うんや。それより、あの人を追いかけたらあかん。》

シャオロン｢なんでや。｣

たぬき《それを彼が望んでる。》

シャオロン｢彼？｣

たぬきのいう彼とは誰だろうか。
コネシマ？それとも…

たぬき《あっ…あの2人行ってしまったんやな。まぁ、ええか。…またな、シャオロン。》

シャオロン｢！なんで俺の名前知って…？！…消えた…｣

確かにそこにいたはずの少年は居らず、玄関にたった一人残されてしまった。
幸い、この宿は何回も来ているし、それにフロアの数も部屋の数も少ない。探すのは簡単だろう

シャオロン｢まずは…食堂やな。｣