番外編 �� ページ48
俺は風邪を引かないタイプの人間だ。
馬鹿は風邪を引かない、逆に夏風邪は馬鹿が引く。的な迷信があるがどちらも当てはまらない。
風邪をひくことは滅多にない。
筈だった。
「ごほっ、」
風邪を引いた。
喉は痛いし、鼻水もでる。そして何より頭が痛く体温が高い、気がする。
今日は快斗は居ない。
なにやら中森さんに買い物に付き合えだ何だ言われた、とか言ってたな。
のそのそと布団に潜り込む。
風邪は嫌いだ。
前世でも1度だけ引いたことがある。
が、あの親が看病なんてしてくれる訳もなかった。
部屋でごほごほしてても知らんぷり、
いや、遊びに出かけてたな。
まるで、そのまま死ねばいいと言ってるみたいで。
いや、言ってたな。
こそこそと、それでも聞こえるように、
「風邪引いてるならそのまま死んでくれたら」
「風邪を拗らせたとも何とでも言えるのに」
ああ、くそ。
涙出てきた。
今更だろ。つか快斗が居ないのは前日から知ってたし起きたらしんどいとか完全に俺が悪いし。
そんなことは分かってるのに、ぼろぼろと涙が止まらない。
___寂しい。
ーーーーーーーー
快斗side
あーもーつっかれたぁー！！！
青子のやつ俺がいるからってめっちゃくちゃ買い物するしこの野郎！！！
「ただいまー」
しかし帰ってくるのは静寂だけ。
出かけてんのか？
と思ったが上からごほごほと咳き込む声がする。
「いんの？」
部屋は真っ暗で、Aは布団に潜り込んでいる。
顔を覗くと、
赤い顔で、苦しそうに、
涙を流して寝ていた。
「A？」
寝ているのだから返事は帰ってこない。
が、泣いてる理由が知りたい。
そっと涙を拭き、水やら濡らしたタオルやらを用意する。
「何で、泣いてんの…？」
聞こえてないと知ってるけど、問わずにはいられねぇじゃん。
あ、薬用意してなかった
俺がAを撫でて振り返ると、
ぐんっと服が引っ張られる。
「……え、」
「か……い、と？」
「A？！」
「………1人に、しないで、」
ぼろぼろと涙を零す。
っえーー、可愛い辛い。
「………寂しい…」
「っ？！…ごめんな？」
Aの頬を撫でる。
「大丈夫、Aを1人にしねぇよ。いったろ、離さねぇって。」
「………うん。」
うっっわ素直なA、可愛すぎねぇ？
この後めちゃくちゃ看病した。
* `★・*☆` ・°☆・°:** `★・*☆`
これも私が普通に考えたやつです。
ネタが出てきて止まない。
楽しい。
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沢 - めっちゃすごいです―ーーー、一気読みしてしまいました！これからのお話も頑張ってください！！応援してます。 (2021年1月5日 11時) (
レス) id: 9cb9dbbd4b (このIDを非表示/違反報告)
美術部 - ヤバイ、一気に読んじゃいました・・・もっと早くにこの作品に出合いたかったけど、読めて最高に嬉しいです！この小説を書いてくれた作者様、本当にありがとうございました！ (2020年8月15日 18時) (レス) id: dfab0f562e (このIDを非表示/違反報告)
とく - 最後まで読ませて頂きました。ひたすらに最高でした。リアルタイム(?)では見れませんでしたけど、この小説見つけられてよかったです！ありがとうございました。 (2020年5月1日 14時) (レス) id: 7ea0d5ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの匿名 - オメガバース…知ってたんですね……めっっちゃ気が合いそう！！(小並感) シリーズ1から読ませていただいてます！素晴らしい語彙力だと思います。その語彙力10分の9ください() (2019年5月26日 19時) (レス) id: 16bc441f1e (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 吸血鬼LOVE♪さん» いざ文字に起こされると恥ずかしいですね…笑笑 でもわざわざコメントありがとうございます！！！自分でも「え、ここでちゅーしていいの？」と自問自答しました笑笑 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 8b1dfa966a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2018年6月23日 1時
