201話「衝撃」 ページ20
片手に買い物袋、
片手に学校鞄を持って帰路を歩く。
すると目の前には快斗と中森さんが何か言い合って歩いていた。
そんなの見たら、さっきの事を思い出す。
そうだ。2人はお似合いだ。
咄嗟に電柱へ隠れて2人の様子を見る。
何を言い合ってるんだろ…。
あれ、俺ストーカーっぽくない？？
「絶対さっきの青子変だったって、なんだったんだよ！！」
「快斗には関係ないもーん。」
「なんだよ、俺に好きな人が出来るのがそんなに嫌かよ！！」
「はぁ？！なんで青子が快斗の好きな人の事で悩まなきゃいけないの！？自惚れないで！！」
……まって、快斗好きな人いんの？？
つかこうして見るとまじケンカップルだな。
ほんと、お似合いなんだよ。
昔からそーなんだ。
俺が距離を置いてたのも原因なんだろーが、
いっつも2人で遊んでた。
俺は盗一さんの影に隠れる事しか出来なくて。
もどかしい。
中森さんの方がずっと快斗の事知ってて、
ずっと、傍にいたのかも。
狡い。羨ましい。
俺だって___
そこまで思いかけてハッとする。
いつ間にか快斗は家に入ったのか居なくて、
中森さんがぽつん、と立っていた。
帰らないのかな、と思ってたら、
「……青子だって、快斗の事好きなのに。」
と、零した。
衝撃を受けた。
中森さんは快斗の事が好きなんだ。
意図せず盗み聞きをしてしまった罪悪感と、
今から家に入って快斗にどんな顔して会えばいいのか分からなさすぎて、
パタパタと帰っていく中森さんを見送った後も、
呆然と立ち尽くしてた。
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沢 - めっちゃすごいです―ーーー、一気読みしてしまいました！これからのお話も頑張ってください！！応援してます。 (2021年1月5日 11時) (
レス) id: 9cb9dbbd4b (このIDを非表示/違反報告)
美術部 - ヤバイ、一気に読んじゃいました・・・もっと早くにこの作品に出合いたかったけど、読めて最高に嬉しいです！この小説を書いてくれた作者様、本当にありがとうございました！ (2020年8月15日 18時) (レス) id: dfab0f562e (このIDを非表示/違反報告)
とく - 最後まで読ませて頂きました。ひたすらに最高でした。リアルタイム(?)では見れませんでしたけど、この小説見つけられてよかったです！ありがとうございました。 (2020年5月1日 14時) (レス) id: 7ea0d5ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの匿名 - オメガバース…知ってたんですね……めっっちゃ気が合いそう！！(小並感) シリーズ1から読ませていただいてます！素晴らしい語彙力だと思います。その語彙力10分の9ください() (2019年5月26日 19時) (レス) id: 16bc441f1e (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 吸血鬼LOVE♪さん» いざ文字に起こされると恥ずかしいですね…笑笑 でもわざわざコメントありがとうございます！！！自分でも「え、ここでちゅーしていいの？」と自問自答しました笑笑 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 8b1dfa966a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2018年6月23日 1時
