白銀九尾物語 4【銀魂】

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高杉side



桂が商品を見てみたいとねだったが、あまり外の空気に触れさせたくない物らしく、見せてはくれなかった


ここまで喋っているのはずっと手車を引いている人だった

押している方は、ずっと押しているからだろう。ガタイがいい感じの人で基本話には参加していなかった


布と言っても、量があれば重たい
塵も積もれば、、みたいなことだ



高｢押すの手伝ってやろうか｣



俺がそう言うと、ガタイのいい人は少しビックリした顔をして少し間を開けてから大丈夫だと言った



｢あー、そいつは筋肉つけたいらしくてな、一人で頑張ってるんだよ。だから大丈夫だ。ありがとうな坊っちゃん｣


引いている人が答えた
まあ、事情があるなら、無理して手伝わなくてもいいと思い、すんなり身を引いた


出口に着く途中で、ここに来る前の町話をしてくれた例えば…
隣町の権兵衛さんの家の旦那さんが嫁さんにひっぱたかれたとか、商人になると色々な人と話すし、噂話も入ってくるらしい




そんなこんな話していると
村の出口が見えてきた


出口の方に来ると中々に人通りが少ない。まぁ、晩飯の時間と言うこともあるだろうけど


桂｢この道を真っ直ぐ行き山を越えたら隣の村にたどり着けるハズです｣



｢わざわざありがとう｣



どうせならと、村の出口ギリギリの所まで見送ることにした俺達はギリギリの所まで一緒に歩いた



｢本当にありがとうね、君たちのお陰で間に合いそうだ｣


別れの言葉を交わしていた時だった



桂｢はい。こちらこそ、色んな話が聞けてよかったで…うわっ、！？！｣


桂が躓きそのまま手車の荷物の方に倒れてしまい、手車に乗っていた木箱のうちの１つが落ちてしまった


ガタッ、いっ、、ガタンｯ！！



｢大事な商品が！！｣



桂｢ごめんなさい！！｣



桂も俺も慌てて木箱に近寄った

2人で持ち上げようとするが
木箱は案外重く、しかも重さが統一されず、グラグラと不安定な感じがした
木箱の中では布の擦れる音もしていた…ツボとかだうか


｢どいてろ｣


後ろで押していたヤツがやってきて、持ち上げ再び積み直した



桂｢本当にごめんなさい。中身を確認したほうが…！！｣


確かに、木箱の中身が割れ物だったら大変だ


俺らは再び木箱に近づき開けようとする



｢触らなくていい！！大丈夫だから！！｣


引いていた人が大声で止めてきた



桂｢いや、でも、、｣



｢本当に、大丈夫だから…ね？｣



その人は焦った様子で止めに入った

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