夢の中のエイン (ページ5)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:66,743 hit

4. ページ5

先輩の声を聞いて、一瞬頭の中が真っ白になった。

夢で会える人…？

私の中ではもの凄く引っ掛かりのあるワード “夢”

RT「なんすか、それ！アイドルはファンに夢見させるのに必死っすねww」

YN「必死言うなw でもその話してる時はいつもと違って、なーんかマジっぽく聞こえるんだよねー」

RT「だって、現実的に考えて無理じゃないっすかw まぁ“俺の夢を見ろよ”っていうよくあるセリフでしょうけど」

リョウタの言葉はもっともで、
確かにアイドルならではの表現だろうけれど、現実的にはあり得ない。
私だって信じてもらえないだろうし、何ならおかしい人認定されかねないと思っているほどだから。

それでも、私は確かめたくなった。
勘の鋭い先輩がマジっぽいって言ってるし。
私にとっては現実味がある話だから。

「ユナ先輩、その人ってどんーーーー

HR「Aー！ちょっと来て〜」

　あ、はい…」

平静を装い、声を掛けようとしたところでハル先生に呼び出されてしまった。

《後で聞こう…》

後ろ髪ひかれながら、私はハル先生の所に向かった。
でも結局、その日は忙しくなり聞く事が出来なかった。