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※You side.
大急ぎで自転車を漕いだからちょっと汗ばんだけど、
そんな事は気にしていられない。
行き慣れたスタジオの階段を駆け上がる。
今日は1番奥の大部屋のメイク室のはず。
人の出入りのある部屋の入り口をノックする。
「失礼します！NEIGEから参りました、ヤマモトです！」
この大勢の人の中、ハル先生がすぐに反応出来るように出来るだけ大きな声で挨拶をした。
奥の方で手を上げて迎えてくれる先生。
ご所望のチークを手渡して話しかけてくれる先生の声に耳を傾けていると、
いきなり手を引かれて視界が遮られた。
弾力のある硬い壁にぶつかったけど、
それが胸板だと気付くのに時間が掛かったのは言うまでもないと思う。
MG「やっと会えた…」
最近、聞き覚えた低めのハスキーボイスが耳を震わせる。
え、何で…？
そんなはずは…
声が聞こえた少し上を見上げると、
MG「久しぶり…俺を覚えてる…？」
もの凄く柔らかい極上の笑顔の彼が居た。
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作者名：chuka | 作成日時：2022年5月6日 12時
