おバイトの時間だぜ ページ23
というわけで､バイトの時間です｡
二ヶ月前この街に越してきた私はカクカクシカジカな事情で複数のバイトを掛け持ちして生計を立てている｡
学費は奨学金を借りてるし社会福祉協議会から支援を受けてるけど､それでも生活はカツカツだ｡
だからなるべく高時給なのと食事の賄いがある飲食店でバイトをしている｡
夕方頃の居酒屋は平日と言えども修羅場を極めるから気を引き締めないと｡
そんな意気込みでロッカーを開けて着替えていると一つ上の矢藤先輩が話しかけてくる｡
しっかりしたメイクと金髪ボブが目立つが中々気前の良い人で私のことも気遣ってくれている良い先輩だ｡
「ねぇねぇ西園さん聞いた?今日新人が入ってくるんだって!!」
『おー!ちょうど先週一人辞めたから助かりますね!!学生さんですか?』
「そ､高一だって!しかもイケメンらしいわよー!!」
矢藤先輩のセリフにでてきた四文字のカタカナに思わず固まる｡
学校でイケメン共と顔を合わせにゃならんのに､ここでも見なきゃいけんのか｡
『あー･･･マジですか』
「あ､そういえば西園さん男嫌いだっけ?じゃあシフト組む時あんまペアにならないように店長言っとくわ」
矢藤先輩･･･マジリスペクトっす｡助かります｡
という先輩の心遣いはホールでのミーティングで無に帰した｡
「西園さん､君､新人さんの指導お願いね」
という店長の一言によって｡
『え"あの私アルバイトだし･･･』
「だーいじょぶだって!!西園さん高校生なんだし時間あるでしょ?もう決めたことだしよろしくね!!」
んだとコラくそ店長｡とは口が裂けても言えないので嫌々了承した｡
まぁメニュー覚えるまでは皿洗いでいっか｡
「それじゃ新人さん挨拶よろしく」
店長の一言で噂の新人君が入ってくる｡
「初めまして､チーノって言います!!バイトは初めてなのでご迷惑をおかけすると思いますが､どうぞよろしくお願いします!」
入ってきたのは､顔面偏差値114514のイケメン｡
思わず悪寒が走り鳥肌が立ってしまう｡
そしてこんな日に限って客が少ないのだ｡
おかげで新人君を指導する時間がたっぷりと出来てしまった｡
神様はいつだって私に味方しないらしい｡
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淡々目ン？ - 初めて見ましたがすごく良いと思います！応援しています。更新頑張って下さい！あやや (4月8日 20時) (
レス) @page13 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - イラスト好きです！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page2 id: fbda915cf9 (このIDを非表示/違反報告)
える＠しっかりと国民＿zmさん推し - 文才ありすぎ、、、 (2022年3月9日 2時) (レス) id: 2c1cc6224f (このIDを非表示/違反報告)
える＿脅威さん推し - イラスト好きです！内容好きです！結論：作者さんすちはぁと(( ←良い精神科知ってますよ (2022年3月9日 1時) (レス) id: 2c1cc6224f (このIDを非表示/違反報告)
るき(プロフ) - 長々とすみません、これから続きも楽しく読ませていただきます。失礼しました！ (2020年6月8日 7時) (レス) id: 24bdf70a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みー
| 作成日時：2019年7月9日 16時
