【鬼滅の刃】閉じ込められました

□累とあやとり ページ27

．









『君、鬼なの？』



「そうだけど。何？」




髪も肌も真っ白な子

気配からしてこの子は鬼だ




「僕の糸でも切れない..」




そうドアの前で立ちながら言う鬼

刀を構えようと腰に手を当てる..がそこで刀がない事に気づいた

目の前の鬼の頸は切れない



今回のお題はあやとりをすること


目の前には一つの紐がある、だが私は生憎あやとりの仕方を知らないのだ






『あの、そこのえっと、』


「累」


『累くん、私にあやとり教えてくれないかな』







そう言うとすんなりと教えてくれた

教えてくれたのは箒の作り方だった







「ここからこの指抜いて」


『..抜いた』



「そうしたらここの穴にその指を入れるんだ」



『..おお！』





出来た！と言うと普通は出来るよと言われた

それから累くんに色んなあやとりを教えて貰った






「ねぇ、A」


『んー？』


「僕の姉さんにならない？」






あやとりから累くんに私は目線を変えた

少しその言葉に驚いた、

私は鬼の家族にはなれない、






『ごめんね、私にはなれないよ』

「じゃあ母さんはもう居るから..妹でもいいよ」






中々引き下がらない累くんに私は困ってしまった

この子は鬼で私は人間、しかも鬼殺隊

この子をいずれ殺さなければいけない立場なのだ

だから下手な事は言えない







『ごめんね、累くん』

「じゃあ何ならいいの？」

『..その話はまた今度にしようよ、』

「また今度？」

『うん、きっとまた会えるからさ』









私は小指を差し出してゆびきりをして部屋を後にした









．

リクエストありがとうございました！

□嘴平伊之助と見つめ合う→←□錆兎と深い接吻

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す