リボンを解いて (ページ24)

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#two ページ24

那「あれ、Aどうし…(ドン！ ) 怖、」

どうも那須です

部屋を出ようとしたらAがドアをドン！と締める

なにがあったのか

龍我と下の部屋に行くと

あからさまに落ち込んでいる優斗くんを見つけた

原因はこれか

那「Aがすごい荒れてましたけど」

優「だよな…」

浮「優斗くんさ、今日Aと出かける予定だったらしくてさそれをドタキャンした優斗くんが髪の毛茶色にしてきてさ怒なんだよ」

いや、なぜ…

瑞「さすが短気担当だよな」

猪「多分自分より髪の毛を優先されたからだと思う」

あー、そういうことね

俺たち2人は二階へ移動した

(コンコンコン

那「Aー？なすりゅだけど」

龍「入るよ？」

ガチャとドアを開けると

別世界のように静かにしていた

那「A？」

龍「那須、これ…」

真っ白の床に赤の液が垂れていて

真っ白シーツにもついていた

布団を捲ると

カッターで自分を傷つけているAがいた

「……」

目を丸くした俺たちは

どうすることもできなかった

「はぁ、…なんで来るの」

部屋の鍵を閉め3人の空間に

那「…えっと、これはなに？」

龍「………」

「見ればわかるでしょ。リスカ知らない？」

もちろん知っている

でもAがこんなことしているのは知らなかった

「じゃあ、見たことある？」

俺は首を横に振った

「…短気なんか、嬉しくない。みんなのこと信じたいのに」

そう言って目の前で腕に赤い線を描いて行く

龍「ぅ、…もうやめてよ」

「なんでよ。ずっと一緒にいた優斗が自分より髪の毛を優先したんだよ？」

那「…優斗くん、悲しんでたよ」

垂れている真っ赤の液が苦手なのを堪え

精一杯の言葉を見つける

「優斗なんて…うちのことどうでもいいんだよ」

那「でも、優斗くんってずっと言ってたじゃん」

「は、……っ、」

那「優斗くん…」

ガチャとドアを開ける音が響いた

合鍵であろうものを持っていた優斗くん

優「…どうでもよくなんてない」

「優斗っ、…離して！」

優「ヤダ…ごめんな、本当にごめん」

ぎゅっとAを抱きしめる優斗くんは涙を流した

優「そんなこと思ってない、どうでもいいなんて思ったことない」

「でもっ、」

優「髪を優先したのは謝る」