忘れてなんていない�� ページ7
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錦戸「らぶ、ほんまにありがとう。」
それから少しして、みんなが気を遣ってわたしと亮ちゃんを2人にしてくれた。
『こちらこそ…ありがとう。亮ちゃんと出会えて良かった。』
錦戸「そんなふうに言ってもらえるなら嬉しいわ。」
『ほんまやで？』
錦戸「別に疑ってへんよ(笑)」
『亮ちゃんは…いつもわたしに気を遣わずに思ったことをストレートに伝えてくれるから、助かってた。いつもいつも、わたしのことを紅一点の愛濱Aじゃなくて普通の人対人として接してくれて、嬉しかった。救われてた。』
錦戸「…ん。」
『だから…ありがとう。』
錦戸「ははっ(笑)これ結構ヤバいな(笑)めっちゃクるわ(笑)」
『そうなったら移るからやめて(笑)』
錦戸「いやぁ、、なんか、、おっきなったなぁって今めっちゃ思ったわ(笑)」
『なってるよ。それだけ時間経ってるもん(笑)』
錦戸「そうやな…その分、色々あったもんな。」
『…うん。』
錦戸「あんなちっちゃかったのになぁ…」
『やめてよ、すばるくんと同じこと言うの…(笑)』
錦戸「みんな思ってるんやって(笑)」
『もう…いつまでも子どもやと思って、、』
錦戸「俺らにとってはいつまでも可愛い娘みたいな、妹みたいなもんやからな(笑)」
これが最後の時間だと、思えば思うほどに胸が締め付けられた。
きっと事務所を出たとしても亮ちゃんに会える人はいるだろう。
でもわたしはそうじゃない。
昔からそうやった。
事務所を辞めた人と会って、その人たちに影響を受けるといけないからとジャニーさんから退所したひとたちとの交流を禁止された。
だから、亮ちゃんと会うのもこれが最後。
別れがこんなにも辛いのは、ジャニーズ事務所にいるわたしの宿命なんだ。
錦戸「よっしゃ、最後に勇気が出るおまじないでもしたろか？(笑)」
『えー？(笑)なにそれ(笑)』
錦戸「おいで、らぶ。」
おまじない、と亮ちゃんがわたしに腕を広げる。
その意味がわかってぶつかるようにその胸に突撃すると、うわっ(笑)なんて言いながらも嬉しそうに亮ちゃんが笑った。
錦戸「大丈夫。絶対会える。いつか、絶対。」
『……うん。』
こうしていると思い出す。
どの場面も覚えてる。
こうして触れた…人たちの温もりを。
忘れてなんていない。
忘れることなんて出来ない。
全部全部、この掌で、この身体で、覚えているんだ。
…いつか、また会う日まで、ずっと。
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Canchi(プロフ) - 更新ありがとうございます！移行おめでとうございます。いつも楽しみに読ませていただいています！らぶちゃんの葛藤が胸に刺さってます。これからも更新頑張ってください！ (2022年12月5日 3時) (
レス) @page50 id: ffebc9cb66 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - リクです！丈くんとsnowmanで絡んでほしい！ (2022年11月4日 0時) (レス) id: c6bc947bda (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - ナギサさん» コメントありがとうございます。返事が遅くなってしまいすみません。14までシリーズ続いているのに一気読みしてくださって嬉しいです！今後も楽しんでもらえるよう更新頑張ります！ (2022年10月2日 23時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。凄く読んでて寝れなくなるぐらいハマりました。ハンカチ片手に読ましてもらいました。楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年9月18日 8時) (レス) @page17 id: 1632e4ccbd (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとうございます！こんなに長いお話を一気読みしていただけたなんて嬉しいです！今後も心を動かせるようなお話が書けるよう頑張ります！ (2022年9月4日 11時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らる
| 作成日時：2022年8月12日 9時
