初めまして、命の恩人です。【東卍】

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塀の上で伸びをする三毛猫。

そういえば、今日は猫の日だ…なんて呑気なことを考えていると、突然バンッと開かれるドア。

「A…！！助けて…ッ」

『？！…え、何事…？』

かなり焦った様子の一虎と、ぐったりとした女の子をおんぶするマイキー君。


「…Aが東卍と関わりたくないのは知ってる。

でも、他にどうすればいいか…わかんなくて…」

『とりあえず落ち着いて。何があった？』

「……エマが…俺の妹が、バイクに撥ねられた」

虚な目をしたマイキー君。唇は震えている。


『わかった。マイキー君、エマちゃんをこっちのベッドに運んで。一虎はオペの準備。』

「助けてくれんの…？」

不安そうに聞いてくる一虎。

『うん、一虎の頼みだからね』

……それに、昔の私とはもう違う。
変わらなきゃいけない。


エマちゃんの容態を確認すると、頭を硬いもので強く殴られたようだ。…おそらくバット。

『マイキー君』

「……」

『喧嘩で怪我するのは君たちの勝手だけどさ、関係のない女の子巻き込むのは違うんじゃないの？』

「………ッ」


頭部外傷。脳も傷ついているかもしれない。

これは難しい手術になりそうだ。

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