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「こ、ここ、何?」

「あー…まあ来てくれりゃ解る。悪ィな、無理矢理連れ出しちまって。」

「お、おれは大丈夫だけど、だざいさんはどうかなって…」

「……後で俺から連絡しとく」

ぼすりと、何故かちゅうやさんにちゅうやさんが被っている帽子を被せられた。
エリスとちゅうやさんに連れてこられたのは、高くそびえ立つ大きなビル…の、中のエントランスホール?だ。
びっくりするくらい大きくて、ちゅうやさんのコートの裾をにぎりながら一緒に歩く。
二人とも、まるで慣れた感じだからよくここに来るんだろうか。
エレベーターに乗ると、外の景色が見える仕様になっていて、どんどん上がっていく景色を見ているうちに、エレベーターが止まった。

さっきのエントランスホールとは打って変わって、真っ暗で先の長い廊下と、二人のスーツ姿の男の人たちがとても強そうで、思わず怖くなってちゅうやさんの後ろに隠れる。

「首領の客人だ。エリス嬢も居る。先にいる奴らにも伝えとけ、その物騒なモンは此奴の前では絶対に出すなってな」

ある一点を見つめたちゅうやさんに首を傾げていると、ぼんやりとだけど、防犯カメラの様なものが見えた。
エリスとちゅうやさんに手を引かれる形で先に進んでいく。
進むたびにさっきみたいに何人も男の人たちが居たけど、さっきとは違ってぺこりと頭を下げるだけだった。

そうやって長い廊下を歩いていたら、大きな扉の前に来た。
すごくぶあつそうで、重そうな扉だ。開けるのも子供のおれだったら多分無理そうな。

しかしエリスはその扉をなんの遠慮もなしにドンドンと強く叩きながら「リンタロウ!連れて来たわよ!」と大きくわめいていた。

「エリス嬢、俺が開けますよ。首領、Aを連れて来ました。失礼します」

ギイイ、という音と共に扉が開かれる。
扉が開いたとたん、まぶしい日光が降り注いで思わず目をぎゅっと閉じる。
部屋のまわりがガラス張りになっていて、とても広い部屋だ。
……でも、なんでおれ、初めて来た気がしないんだろう。

「嗚呼、エリスちゃん、中也君有難う。久し振りだねA君」

……そこにいたのは。



「も、森先生…?」



なぜか、以前見た医者の様なかっこうではなく、えらい人が着る様な感じの服装で、わくわくとしたようすで子供服を持つ、森先生が立っていた。


×××××

文ストアニメ今日放送ですね〜!ドス君がたくさん見れる!

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遥@携帯の調子悪くて返信遅れます(プロフ) - コメント一括にて失礼します。最近携帯の調子悪いので…皆様お待たせしました。次の話でとりあえずは彼の話は一旦終わりとなります。最後まで書き切りますので、それまで見てくださると嬉しいです。 (2019年10月13日 20時) (レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
至恩(プロフ) - お久しぶりです!わーい更新だー!って通知見て思いました! (2019年10月13日 7時) (レス) id: 77907255a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の死神(プロフ) - わわ…!更新待ってました!これからも頑張って下さい! (2019年10月13日 1時) (レス) id: eb1a5cc196 (このIDを非表示/違反報告)
- どストライクで大好きな作品です!応援してます!! (2019年9月27日 13時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
フェルト - すごく大好きです!頑張ってください! (2019年9月26日 18時) (レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月15日 19時

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