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・中也視点
「太宰。手前に頼まれた、退行した構成員の事は調べておいた」
『思ってたより早かったねえ。其れで？私の云ってた通りだったかい？』
「……その通りだよ糞。」
あれからマフィアに戻って、太宰に頼まれた退行した構成員の事を、太宰に云われた事項と照らし合わせて調べたら、太宰が云っていた通りだった。
退行する年齢に個人差、バラつきがある事に引っかかっていた太宰は、既にその時点である程度の仮説を組み立てていたらしい。
そして、Aに首領の記憶がある事でほぼ確信に至り、後は俺達の方で調べて貰うとの事で先刻は了承した。そして電話を掛け、今に至る。
「云っていた通り、退行した構成員の年齢は其々がマフィアに加入した時の年齢と思わしき姿になってる」
『矢ッ張りね。退行する年齢にバラつきがあるのは、退行した年齢が恐らくは
「…つー事はあのAの姿は」
『御察しの通り正に森さんに出会った時のAそのものだ。
あの子にとっての人生の転換期が、森さんと出会った事で決まってしまった』
……首領と出会った事で、Aが看護師を目指す要因の一つになった事、悪性に真っ先に気付き、その記憶を奥底に首領が眠らせた事。
他にも幾つもあるが、Aの人生は首領が起点だ。
………あんな、幼い子供の時点で、彼奴は、あんな悪性を。
『一体如何いう原理かまでは分からないけれど、安吾からもそろそろ連絡があるだろう。
副作用は無いのか、とか聞かなきゃいけない事はあるしね』
「……あー、太宰。謝らなきゃいけねえ事があるんだけどよ」
『……何？』
いつ云おうかと機会を伺っていたが、もう少ししたら切られそうな雰囲気を感じ取って、話を切り出す。
俺のどんよりとした声に、訝しげに太宰が尋ねる。
流石にこれは申し訳ないと思っている。此方とてこっそりと調べていた心算だった。
心算だったのだが。
「………姐さんに、構成員の事を調べている時、何で部下に任せず自分で調べているのかと云われて…まあ、あの人に云われたら勿論断れる筈も無く……全部話して、
…………芋蔓式に、首領にもバレた」
『………中也死んで』
地を這うような黒い声を出す不機嫌丸出しな太宰に、悪ィ、と謝る事しか出来なかった。
××××××
お久しぶりです。
多忙なのは変わらないのでお返事は返せないのですが全て見ております。ありがとうございます。
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遥@携帯の調子悪くて返信遅れます(プロフ) - コメント一括にて失礼します。最近携帯の調子悪いので…皆様お待たせしました。次の話でとりあえずは彼の話は一旦終わりとなります。最後まで書き切りますので、それまで見てくださると嬉しいです。 (2019年10月13日 20時) (
レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
至恩(プロフ) - お久しぶりです！わーい更新だー！って通知見て思いました！ (2019年10月13日 7時) (レス) id: 77907255a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の死神(プロフ) - わわ…！更新待ってました！これからも頑張って下さい！ (2019年10月13日 1時) (レス) id: eb1a5cc196 (このIDを非表示/違反報告)
或 - どストライクで大好きな作品です！応援してます！！ (2019年9月27日 13時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
フェルト - すごく大好きです！頑張ってください！ (2019年9月26日 18時) (レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2019年2月15日 19時
