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[ドンピシャside]
映画はスリル満点で面白く、終わる頃にはAもいつもの元気を取り戻していた。
映画が終わると俺たちはいつも通り近くのカフェへと移動した。そこでお茶をしながら感想を共有し合うのが恒例になっているのだ。
「面白かったね…まさかあそこでジョンがフラグ回収するなんて!」
ド「ほんとほんと。弟者かよ〜って思ったわ」
感想を共有し終えると、すっかり元気になったAはニヤニヤしながら俺を見てきた。
ド「何そのニヤニヤは」
「ふふ、ねえせいじ、さっきの嬉しかったんだよ私」
ド「ん?さっきの?」
俺なんかAが喜ぶようなこと言ったっけか?
「助けてくれた時、俺の彼女って言ったでしょ?」
……え?
ド「えぇぇぇ?!」
うそ、俺そんなこと言っちゃってた?何してんだせいじ!!馬鹿野郎か?!
ド「いや、あれはその助け「期待してもいいの?」るために…って、え?!」
「だーかーら、期待してもいいの?せいじが私のこと好きだって」
それは…もちろん…
ド「…うん、俺はAが好き。ずっと昔から…」
「…もう、遅いよせいじ!」
そう言うと幸せそうに笑うA。
え、やばい、めっちゃ嬉しい。俺今ちょーにやけちゃってる。やっべーーー!
ゲフンゲフン。なんとか興奮を抑え、改めてAに言う。
ド「ずっと大切にするからさ、俺と、付き合ってください!」
「もちろん!待たされた分、幸せにしてもらうんだからね」
俺たちは幸せな気分のままぺーさんたちに連絡をした。するとお祝いにみんなでご飯に行こう、ということになった。
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隣にはずっと好きだった愛しい彼女がいて。俺の恋を応援してくれて、そしてこの状況を祝ってくれる仲間がいて。
俺ってもしかして世界一幸せかも。
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あとがき
2作目はドンさんと幼馴染さんのお話でした。
ずっと好きだけどなかなか行動にうつせない、でもいざとなったら何も考えず行動してしまう勇敢な(脳筋な?)ドンさんのかっこよさを出せればな…と考えながら書かせていただきました。
それではまた次のお話で。
cafe au lait *兄者→←Happiest *ドンピシャ
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作者名:shirö | 作成日時:2018年7月9日 23時