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それぞれ好きなかき氷を買い、鉄塔さんに連れられて穴場だというスポットに。
そこは確かに人が少なく、ベンチもあって花火をゆっくり楽しむには最適の場所だった。
((ドォンッ))
ド「あっ、ちょうど始まった!」
ぺ「あ、カメラまわしとこ」
鉄「ぺーさん準備万端だね」
「わ、すごい、ハートの形だ!」
色とりどりの綺麗な花火が上がるのを、私たちは夢中になって眺めた。
しかし楽しい時間はすぐに過ぎるもので、終わりに近づくにつれてなんだか寂しくなってしまう。
「はぁ…」
鉄「Aちゃん?どうした?」
「こんな楽しいのにもうすぐ終わっちゃうんだなあって思ったら、なんだか寂しくて」
ぺ「いーじゃん、また来年もみんなで来ればさ」
ド「そーだそーだ!また来ればいいじゃん。だから今は残り楽しもうぜ?」
鉄「うん、そうしよ?Aちゃんが笑ってくれないと俺たちも寂しいな」
「…うん!ありがとうみんな、大好きだよ」
3人が励ましてくれたおかげで元気が出た。3人とも顔を見合わせたまま固まっちゃったけど、私は3人のことを大好きなのは事実なのだからしょうがない。
ぺ「はぁ、なんなの?それ二人っきりの時に言って欲しかったんだけど」
ド「ほんとだよなんで3人まとめて?」
「3人とも大好きなんだもん。それに3人揃って三人称、でしょ?」
鉄「はは、Aちゃんには敵わないなぁ」
『花火のように散ってしまう儚い時間一つ一つを思いっきり楽しんで、一つずつ思い出にしていこうね』
私たちは笑いながら、鉄塔さんが呟いたその言葉に頷いた。
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あとがき
夏といえば夏祭り!という単純な発想で、今回は2BRO.さんと三人称さん、それぞれとのお祭りの話を書くことに。
中短編の方はなかなかネタが思い浮かばず試行錯誤の日々ですが、ゆっくりと思いついた時に更新するスタイルをとっていきたいと思います。
長編の方は完結まで変わらず2日に1回、多ければ1日1回のペースで更新していく予定ですので、これからもよろしくお願い致します。
それではまた次のお話で。
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作者名:shirö | 作成日時:2018年7月9日 23時