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42. ページ42

残された私と兄者さんはお互いを見つめ合った。

兄「A…さっきは悪かった、いきなりあんなことして。ああでもしないとあの勘違い野郎は諦めねぇと思って…嫌だったか?」

あんなこと…きっとさっきの、あれのことだ。
私は思い出して顔を真っ赤にしてしまう。

「…嫌じゃなかったです、というより、むしろ、」
兄「ちょ、待て、やめろ、期待しちまう」
「やめません、だって私、初めて兄者さんにあった時からずっと…」

好きだったんですから、とは言わせてもらえなかった。また兄者さんの唇が私のものに重なっていたから。

兄「好きだ。ずっと好きだった。俺と、付き合ってくれ」

そんなの、答えは決まっている。

「私もずっと好きでした。私で良ければ、お願いします!」

そう言うと兄者さんは少しムスッとして、「お前がいいんだよ」と言った。

弟「わー!聞いちゃったよおついちさん、どうしよう!」
お「ちょ、バカ!声でかいから!…あ。」

声がした方を見ると、弟者と先輩が。

弟「あ、あはは!とりあえずAが無事で、2人がやっと結ばれてよかったよ!」
兄「弟者、お前とりあえず車運転しろ。あとピザ。」
お「ふふ、仲良いんだから。…よかったね、Aちゃん」
「…はい!」
兄「とりあえず帰ろうぜ。濡れないように車まで行くぞ」

さりげなく手を繋がれ、私たちは兄者さんの車に向かって歩き出した。

私と兄者さんが初めて会った時のような大雨の中、私たち4人は車の中で、太陽よりも明るい笑顔で笑いあった。

-----

Fin

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スネゾカペ - 完結((´;ω;`))とってもいいお話でした...!苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します! (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺。 | 作成日時:2018年7月9日 8時

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