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[おついちside]
兄者に「ちょっとAのことで話がある」と小声で告げられてだいたいの察しがついた僕は、Aちゃんに一言断りを入れて兄者のあとをついていく。
兄者の部屋に入ると、真剣な顔でこちらを見た。
兄「俺さ…Aのこと、好き…みたいで、それで…あいつのこと守ってやりたいと思う」
お「…うん」
兄「この前連絡してきた脅迫状の話、あれ詳しく話して欲しい」
お「そろそろそう言うだろうなって思ってたよ。」
僕はスマホで撮った例の脅迫状の写真を兄者に見せ、話を始めた。
お「とりあえず、社内の人間であることは確かだよ。僕たちが一緒にご飯食べてるところを撮影できるくらいだし。Aちゃん、可愛くて気が利くし、みんなに優しいから勘違いした人がストーカー化したみたいだね。」
兄「ストーカー、ねぇ…」
兄者はそう呟くと眉間に皺を寄せた。
お「うん。一応あれ以降僕のところには何も来てないんだけどさ…前に言ったでしょ、ほかの部署の後輩にAちゃんと付き合ってるのか問い詰められたって。その人Aちゃんの同期でさ、他の同期の子に聞いてみたら、何かとAちゃんに関わろうとしたりしてるみたいなんだよね。今1番怪しいのはその同期だから、ちょっと色々と探ってみるよ」
兄「そうか…会社内のことになるとおっつんに任せっきりになっちまう、悪いな。でも、おっつんも気をつけろよ……お前のことだって大切なんだ」
珍しく素直な兄者に驚いたが、とても嬉しい言葉だった。
お「ふふ、嬉しいこと言ってくれるじゃない。もちろんだよ、任せておいて。社内では絶対彼女に手出しさせない。僕の大切な後輩で、君たちの大切な人だもん。」
兄「ありがとう。頼んだ。」
お「Aちゃんのことほんと大好きなんだね」
兄「…うっせ。行くぞ。」
兄者は恥ずかしいのを隠すように部屋を出ていってしまった。
お「まーったく、可愛いんだから貴方達は」
僕は小さく呟いてから兄者のあとを追った。
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スネゾカペ - 完結((´；ω；｀))とってもいいお話でした...！苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (
レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します！ (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺。 | 作成日時：2018年7月9日 8時
