猛毒*68* ページ26
__Law__
街の寂れた商店街で出会った女の餓鬼…ジリアンに連れられて出会ったのは
ミフタルという薬屋。
薬屋は目を見開いたまま俺を見つめていた。
海賊である俺にこんな事を言われても信用出来ないんだろう。当然だ。
「協力、って言ったって…」
「そこのガ…ジル屋から、お前が毒霧を消す為の研究をしていると聞いた」
「ジリアン…」
「…だって、お兄ちゃんがあいつら倒してくれるって…この島から、追い出してくれるって言ったから」
薬屋の白衣の裾を握り締めるジル屋。
それを見た薬屋は諦めた様に息を吐いた。
「…まぁ、君が奴らに仕返しをするというのなら海軍の助けを待つよりは現実的か」
「！ミフタルさん…それじゃあ…！！」
「…是非とも協力させてくれ」
「あァ」
俺に対し頭を下げた薬屋。それを見たジル屋も同じように軽く頭を下げた。
初めにあった時から思ってたが…随分大人びた餓鬼だ。
「それじゃあ、早速現時点での研究成果を…っと、その前にジリアン」
「？」
「コルトンのところへ戻ってやりなさい。大泣きしながら君を探していたからね」
「うん、わかった！お兄ちゃん、ミフタルさんと頑張ってね！」
薬屋に促されたジル屋は俺と薬屋に笑顔でそう言い残しどこかへ走り去っていった。
姿が見えなくなってからも俺がジル屋の走り去った方向を見つめていたせいか、薬屋は俺がジル屋のことを気にしていると思ったらしく、俺にジル屋の話をした。
だが決して気にしている訳じゃない。
ただ、他人事の様には思えなくなってきただけだ。
「…ジリアンから、この島で起きたことは聞いているかい？」
「いや、詳しくは聞いてねェ」
「そうか…コルトンというのはジリアンの弟でね。あの子に唯一遺された家族だ」
「……ジル屋はもうここに親は居ないと言っていたが」
薬屋は眉を下げた情けない笑みを浮かべる。
「毒霧について話をするついでに、奴らがこの島に来た時のことを話していいかい？」
「無駄話は好まねェが…片手間程度に聞いてやる」
「ふ…ありがとう」
薬屋はこっちだ、と言って研究区画のさらに奥へ車椅子を滑らせた。
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凛月のさぶ。(プロフ) - Nakoさん» 返信遅れてすみません！コメントありがとうございます！良かったです！ぜひ楽しんでください😊 (7月1日 14時) (
レス) id: e8fb34f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - すみません。見られました！ (7月1日 14時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - 中編集がみらません。年齢制限の変更はどうやりますか？楽しくて何回も読んでいます😊 (7月1日 13時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - aimerさん» レスを付け忘れていました…。また不明点などありましたらお気軽にお声がけ下さい！ (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - コメントありがとうございます！中編集の方はアプリでは閲覧できませんので、ウェブから占ツクのサイトへアクセスして頂いて、それでも見つからない場合は設定から年齢制限の変更が必要になります。探して頂いてありがとうございます…中編集でお待ちしております。😊 (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月
| 作成日時：2023年2月15日 1時
