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113話~あの頃と変わらない~ ページ16

貴方side


 


 

「A」


 


 
貴方「!…………なんで…お前」


 


「……よォ、久しぶりだなA」



 



 



 

晴天下、辺り一面に故郷にある色とりどりな花達が咲いてある丘の上


 

雲ひとつないその見晴らしのいい景色に



 


 
彼奴は風と共に舞う花弁と一緒に俺の目の前に写る


 


 



 


 


俺とは違う真っ赤な髪が風に揺られて、本当に今俺の目の前にいるのだと


嫌に思い知らされる


 


 


 


 


「随分変わったんだな、お前自分のこと私って言って柄にもない丁寧な敬語と姿勢と対応……似合わねぇな」


 

貴方「………そりゃ、お前からしたらそうだろうな」


 


 
「でも全部お前なんだよな」


 


 


 


「全部、お前がしたい事のための、お前の為の下積み」

 


 


 


 

貴方「…今の俺を見てお前はなんて言う?

 


気狂い、謀反者、無謀、それとも…」


 


 


 


 
そこまでで開いていた口が勝手に閉じる、いや出す音が見つからなかったんだ


 
お前を最後(・・)に見た時のことを思い出して、出てくる筈だった音が一瞬で消えた


 
やっぱり俺もまだまだって事だな…はぁ

 



 


 

 

 


 

「お前はいつだって唯々優しいやつだって事しか言わねーよ、気負い過ぎだバカ」


 

貴方「!」


 

 

「部族一優しくて部族一心配性で、ロック様亡き今一番利口で合理的で仲間想いの


 


俺の親友だ」


 


 


 

 
 

 

草花を踏まないように掻き分けて、俺の目の前まで来た彼奴はそう笑顔で言う


 

 

これは思い出か?いやだが今こうしてちゃんと会話が成立している…なら夢か?


 

白昼夢的なやつだろうか

 


 

そうであって欲しい


 


 



 
でなければ俺は…



 



 


 


 


 
「お前らしい革命を見せてくれ


 

 
俺達を愛して行動に起こした革命家、俺の親友であり幼馴染の謀反者


 



 


 

 


 


 


 
お前は自由(大空)に生きるべきだ


 


 


 

 


 

 

応援してるぜ、A」


 


 


 



 



最後に俺の肩に拳を当てて、いつか見た時のように笑った


 
次第に景色があいつごと揺らめき始め



 


目が覚めるのだと気づく

 



 

 

貴方「待って!!俺ッまだお前に……!!!」


 
 


 


 




 



「Aッ!!俺の声が聞こえるか!?A!」

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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (6月15日 17時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!ツイステのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (5月20日 13時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
とまとじゅうす - 読んでいてとても楽しいです!更新楽しみにしています! (4月14日 20時) (レス) @page34 id: a1abbce39e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2022年9月24日 16時

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