残り２４日 ページ8
《爆豪勝己side》
度々の事だが、勇歌Aは気分屋だ。
仕事中の計算高さは何処に捨ててきたかと問いたくなる程に、奔放な性格へと変貌を遂げる。
今日だってそうだ。
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「んー、風が気持ちいいねっ」
「……そうだな。広場だから、当たり前だけど」
「お弁当、頑張ってきましたよ？」
「サンドイッチだろ？美味そうだった。人目が無ければな」
「THE・ピクニックって感じするね」
「あぁ、人目が無ければな」
そう、俺の天使は急に「ピクニックしよ」と言い出した。
俺も今日は休みで、１発OKしたのが運の尽き。
鍔広の麦わら帽子に、長袖ワンピース。薄緑色のそれに、藍色のカーディガンを羽織っているAは、由緒正しいお嬢様の様。
実際、品の良さそうな役ばっかりしてるからな。
俺も、今日はAによる徹底的なコーデを施され、ボーダーシャツの上に黒のマウンテンジャケット、ストレッチデニムを履かされた。
しかも、面倒臭いクソ女とは違ってテキパキとコーデを決める。
コイツ、コーディネーターの方でも食っていけるだろ……。
「うんうん、
「チッ……！ンな事、他のクソ共にも言ってんだろ。今更嬉しくもなんともねェよ」
照れ隠しにしては酷い事を言ったと、瞬間的に後悔したが、
「まぁねぇ、お世辞を言うのは業界では当たり前」
肯定しやがった。
清々しい笑顔で。
肯定された事が苛立たしくて、こぶしの強く握った時−−
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「……なぁんて、ウソ」
チュッ。
子供みたいなキスに、綺麗に心を攫われる。
心地良ささえも感じるタイミングで、思考を止められる。
「勝己に対してだけは、全部本気。それとも何？こんな事聞く事になるなら、私と別れる？」
嗚呼、なんとも腹立たしい女だと思う。
こんなに男を夢中にさせる女は、出会った事が無い。
昂りも嫉妬も優越感も安心も……俺が欲しい時に欲しいものをくれる。
以前、Aについて、とある評論家がこう言った。
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−−彼女は、自分の“商品価値”を知っている、と。
ラッキーアイテム
革ベルト
幸運を呼ぶキャラクター
死柄木弔
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星奈 - このお話好きだ！(←お茶子ちゃん風) 今日見つけてテスト習慣なのにも関わらず一気読みしちゃいましたw ツンデレならぬキレデレのかっちゃんと夢主ちゃんを想像してニヤニヤしちゃいました。 これからも頑張って下さい！ (2018年10月5日 14時) (
レス) id: 06bbc7b5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIGHTMARE DOLL | 作成日時：2018年6月6日 23時
