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「ケーキ……？」
急な不意打ちに、ポカンと口を開ける私。
それを説明してくれたのは、恐らくそのドッキリの仕掛け人……
「苺のドライフルーツ入り、特製シフォンケーキ。スポンジだけだけどよ、本番は菓子野郎を呼んで、完璧に完成させるからな。試作だ、試作」
「爆豪様が、我々にこのケーキのレシピを下さって、試作品を2人で食べようと……。デザインも素敵で、きっと当日は素晴らしい……」
−−ギュッ。
峰さんの話を聞き終える前に、私は勝己に抱き着いた。
嬉しい。
私は、ゼリーと一緒に苺が好きで、「ケーキはショートケーキが良い！」と毎年ねだっていた。
勝己はショートケーキの名前と色から轟くんを思い出すから、好きじゃないみたいだったけと。
普段からゼリー、ゼリーと言いまくってたから、忘れたモノと思ってた。
なのに……
「ズルい。ズル過ぎる。私の中でポイントがんがん上がってるよっ……！」
「ソイツは良いじゃねェかよ」
「バカッ……。もう既にカンストしてる」
「更に良い続報だな」
勝己は私を抱き締め返してくれて、表現の仕様が無い幸福感でいっぱいになる。
「あぁもうっ！この状態で本番で良いんじゃない？」
「ざけんな。まだウェディングドレス見れてねェんだぞ？アイツらに邪魔されて」
お互いにクスクス笑い合う中、スタッフの皆さんは静かに見守ってくれてて……。
「あっ……。ごめんなさい、勝手に盛り上がって」
「いえ。私達の仕事は、本番を今よりもっと感動を呼ぶものにする事です。俄然やる気になりますよ」
仕事人の眼をした峰さんの合図で、私達はチャペルの庭へ、ケーキは切り分けられて紅茶、コーヒーと一緒に出される。
パラソルの下に設置されたテーブルとイスに2人で座って、目と鼻の先にあるケーキをまじまじと見つめる。
「なぁ」
勝己が初めて峰さんに話し掛ける。
今まで話さずにここまでいれたなんて、どれだけ綿密に計画してたのか……。
流石、完璧主義者。
「どうかされましたか？爆豪様」
「余った分、勝手に食べといてくれ。試食をガッツリ食う気は無ェし、Aならそう言うからな」
あくまでぶっきらぼうに言う勝己に、少し可愛さを感じつつ、後ろで喜んでるスタッフさんが微笑ましい。
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ケーキの味だけど、
もうパティシエに転職しようって、あの後26回言って、26回拒否された。
それ程に美味しかった。
ラッキーアイテム
革ベルト
幸運を呼ぶキャラクター
死柄木弔
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星奈 - このお話好きだ！(←お茶子ちゃん風) 今日見つけてテスト習慣なのにも関わらず一気読みしちゃいましたw ツンデレならぬキレデレのかっちゃんと夢主ちゃんを想像してニヤニヤしちゃいました。 これからも頑張って下さい！ (2018年10月5日 14時) (
レス) id: 06bbc7b5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIGHTMARE DOLL | 作成日時：2018年6月6日 23時
