ぬらりくらりと 2

57話 ページ12

リクオが居なくなり、俺に視線が集まる。じいちゃんもこちらを見ていた。

『俺は総大将にはならないよ。リクオが適任だと思ってる。』
「じゃが、あの様子だと･･･」
『大丈夫だよ。ぬらりひょんの孫だよ？今はまだ、目の前のことしか見えてないだけ。必ずリクオは総大将になるよ。』

思っていることを伝えると、さらに周りはざわついた。じいちゃんも目を見開いている。

「だとよ。親父。」
「わしの隠居生活が･･･」
『ふふふ、遠のいたね』
「わらいごとじゃないわい！リキトが継いでくれてもええんじゃぞ？」
『前にも言ったでしょ？俺は3代目向きじゃないって、リクオが総大将になってくれるなら俺は、右腕になってもいいって考えてるよ。』
「おまえも、わしの孫じゃだからあるだかのぅ」

ちらり、ちらり、とこちらを見るじいちゃん。
そんな事言われてもなぁ･･･俺はリクオが総大将がいいからな

『それでもリクオがいい。俺は総大将には向かない。』
「じゃがなぁ･･･」

そう言うと、これ以上総大将の話をしたくなかった俺は、部屋を出ていった。その時ガゴゼがこちらを睨んでいたことを俺は知らない。

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