闇の鏡の前で反復横跳びすんな

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あの後、リリア先輩に、怪我の手当をしておいたということ、私の様子を見る限り怪我は重篤なものでは無いということ、怪我の手当をするために服を脱がせてしまったこと、


＿＿＿＿私が女だと知ってしまったことを伝えられた。




｢他言無用にしておくが、もうちと危機感を持っておかねば痛い目を見るぞ?｣


｢何かあったらいつでもこのディアソムニア寮に来るがよい。うぇるかむじゃ｣




去り際にそう忠告を受け、私は寝かせてもらっていた部屋を立ち去った。




泣いた。隠す気はなかったけどバレんの早すぎ。自寮(サバナクロー)がザルすぎて本当に気が緩みまくってた。
これはもうNRC退学RTAしなくちゃいけないかもしれない。

これからどうしようか、と頭を抱えながらとある部屋の扉を3回ノックする。

誰の部屋かって？ それは……




｢なんの用……｣


｢どーも｣


｢……お前か｣



セベクくんの部屋だ。

ここまで運んでくれたことのお礼と、迷惑をかけたことへの謝罪と、私が女だということを口止めするためにここへ来た。



｢あー、セベクくん、あの、ありがとう。あと、ごめん｣

｢気にするな。お前が無事でよかった｣



……気まずい。会話が続かない。

セベクくんも気まずい気持ちがあるのか、それともあまりこちらを見たくないのか、目線を逸らしながら覇気のない声で喋っている。

そりゃあそうだろう。出会って間もないのに目の前で同級生がシャンデリアの下敷きになり、血塗れの同級生を運び、その同級生が女だってんだからそりゃあそうなる。うん。そうなる。



｢お前が女性だということは誰にも口外しない。安心していいぞ｣

｢……そうしてくれると、助かる｣







少しの間、沈黙が流れる。







｢＿＿＿＿獣！｣

｢ﾍｧｲｯ!!??｣

セベク・ジグボルト→←ディアソムニア

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