生徒会長に逆らう者は。【松野カラ松】

6話。 ページ6

やけくそになって、私は全部吐き出した。





『ただ、…ただ顔だけのアンタがッ…、私が会長になった方が絶対良かったのにッ…』









その言葉に、松野くんはさっきまでとは表情を変えた。



疑問よりも、今は怒りだと思う。







松野くんは私の胸ぐらをぐっと掴み、怒った様子で私に話す。







「…どういうつもりだ。」







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いつもの余裕のある顔とは違い、今は真剣で、必死だった。









「俺だって真剣にやってるッ！！」



『じゃあ、お礼くらい言えばッ！？任せっきりで、お礼もないなんてッ』


「ッ」







『大体、役員は協力するものでしょ！？なんでこうなったのよッ！！』









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「…それは、俺の力不足だ。」







「…お前みたいに強い意志なんて正直なかった。頼り切ってしまっていた。」







そういうと、彼はさっきまでつかんでいた手を離す。






下を向いて、自信なさげに見えた。









「…悪い。」









小さい声で、けどその声は教室全体に響いた。







生徒も少ない校舎で、彼はさっきよりもっと小さな声で言う。









「…ありがとう。」








『…。』








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「…まぁ、俺が会長になったのは俺が相当魅力的だったからだと思うがなッ！はっはっはー」







『つくづくムカつく奴ね、会長は。』









「フッそれと、副会長だって、居るのといないのでは全然違うぞ？








…か、感謝してると言う事だ。」









照れくさそうに、明後日を向きながら彼は言った。









「だからこれからも、サポート頼むぜ副会長！！」








・









『ハッ…、やってやるわ、バァァァアカッッ！！！！！！』








ニヤッと笑みを浮かべてから、








2人は同時に噴出して笑った。









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