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111羽 ページ26






流れるように月日が流れる。各々がそれぞれの得意を磨き、新たな挑戦をし、今ある武器を伸ばす。そんな練習に励む日々。


「…………らぁ!」


サーブの練習をする東峰。そして「旭さぁぁぁん!!」という声とともに颯爽と現れ、それをいとも簡単に拾う西谷。



「俺のトス、打ってもらっていいですかぁ!!」



彼らもまた、新たな試みに挑もうとしていた。







「飛雄、今のは手首を気にかけすぎて指が硬い。難しいのは分かるけど、まず第一に丁寧さ。」
「……次頼む。」



やけに素直になったなあ、なんてしみじみとしながら影山にボール出しをする。まあでもいい兆候か。上手くいかないことに悔しそうにする影山の顔を見て、Aは小さく笑った。




そうしてあっという間に、1週間の東京遠征の日がやってきた。



「やべー、やべー!夜中に出発すんのってどきどきする!!」
「えぇ、そうかな……私は早朝のほうが好き。」
「前回お前ら遅刻だったもんなぁ」



日向とAの会話にしみじみ、と言った表情で加わる田中。そんな3人……いや、そこにAが含まれているのかは分からないが「単細胞は良いよねぇ。どこでも寝られて。」と月島は意地の悪い顔で言う。「なんだとぉ!?」と全く同じ反応で反論する田中と日向に対し、Aは何も聞かなかったようにそっとその場を離れる。

忘れ物チェックをしているのか、鞄を漁る影山の隣へ並んだ。なんとなく目に入ったから。ここ数日間は影山の練習に付き合うことが多かったから、練習以外でも気に掛ける癖でもついてしまったのだろうか。



「飛雄、忘れ物ない?」
「あ?おう……多分。」
「多分かよ。」



烏養、武田に挨拶をしてから、皆ぞろぞろとバスへ乗り込む。目指すは東京。烏野高校排球部を乗せたバスはまだ暗い道を走り出した。




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(プロフ) - 130羽の三大が三台になってます。たぶん三大だと思います。 (2017年7月18日 21時) (レス) id: b9f12d00ff (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - ページ29の"低空飛行"が"低空引こう"になってますよ! (2016年12月26日 17時) (レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
花宮幸ヤ(プロフ) - ミッキーさん» 長い間レスできずに申し訳ないです…。そちらの方を長い間更新止めててすいませんでした(;-;)これからコツコツがんばりますので、これからも見ていただけたら幸いです(´×ω×`) (2016年8月3日 13時) (レス) id: 16a4b4f29a (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - テニスの王子様の更新をしてください!楽しみにしてます。 (2016年7月24日 19時) (レス) id: f565134c71 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 汐李さん» ノンノンノン!← 赤葦、木兎さん、リエーフ、夜久さんが好きなのでそれぞれ字を取りました(*´ω`) (2016年3月22日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤兎リエ輔 x他2人 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2016年2月27日 3時

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