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『どこへ…？』
「ちょっと仕事、すぐに終わるから
目瞑っててくれる？」
『ここで仕事…ですか？』
私を降ろして座らせると悟さんもしゃがみ込んで
不安がる私の額にキスをする。
「大丈夫、すぐ終わるから」
その言葉に頷けば悟さんは笑って
脱いだ上着をわたしの頭にかけた。
下を向いて硬く目を瞑れば
「僕が近くにいたのにね、
その根性だけは褒めてやるよ」
今まで聞いたことのないくらいの低い声で
自分が言われたわけじゃないのに肩が震えて
すぐに鈍い音が耳に入る。
まさか…喧嘩してるんじゃ…
そう思って目を開けようとすれば
頭に乗っていた上着がパサっと落ち、
私の顔を覗き込む化け物に
ゆっくりと開けたはずの目は大きく見開く。
「触れんな」
だけどすぐに悟さんが蹴り飛ばして
ピシャリと私の頬に血が飛んだ。
『さ、悟さん…』
「あと、１０秒だけ目閉じてて」
言われた通り力強く目を閉じて、
恐怖のあまり泣きながら悟さんの上着を握りしめる。
いまの何…？
動物でも、人間でもない、よね…？
それからすぐに悟さんの声で
「もう開けてもいいよ」
恐る恐る目を開いて辺りを見合わせば
すぐに悟さんがしゃがみ込んで
私の頬を指で拭ってくれた。
「ごめんね、怖かったね」
『さっきの…何ですか…？』
「…今から話すことちゃんと聞いてくれる？」
その目は本気でわたしはゆっくりと頷くと
「僕が働いている学校は普通じゃない」
普通じゃないって…？
どういうこと…？
「Aと出会って高校のことを聞かれた時
宗教系の私立って言ったけど、
それは表向きの印象」
それから悟さんは、
「ちなみにさっきのは呪霊って言って
人の負の感情から生まれる。
それがすなわち“ 呪い “
呪いに対抗できるのは同じ呪いだけで
呪いを祓うために呪いを学ぶ学校」
この世界に関する呪いや
「僕は五条家の人間として、
そこの教師として、
最前線に立たなきゃいけない」
自分が生まれた環境つまり
五条家の人間である以上、
この仕事から逃げられないこと。
今まで聞いても深くは教えてくれなかったことを
教えてくれて、わたしは黙って頷くだけだった。
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ふわり - 完結お疲れ様でした！ 今まで読んできた夢小説の中で1番感動しました、、、映画を1本見終わったぐらいの満足感です、、五条sideがもうめちゃめちゃに良くてキュンキュンしまくりました、、、素敵な作品をありがとうございました！！ (2021年2月7日 17時) (
レス) id: 2fbec0a3cf (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。ううっってなったり、きゅんしたり、苦しくなったり…めちゃめちゃ感情移入していました。最後の一気に出してくださった悟side、すごくストンって心に落ちて大満足でした。愛情溢れる作品に感謝です！ (2021年2月1日 17時) (レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - 完結、お疲れ様でした...！！！！私が読んだ夢小説の中でも一位と言っては過言ではないくらい面白い作品でした！！！次の作品も頑張ってください！！！応援してます！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 39ef0a72f1 (このIDを非表示/違反報告)
五条(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ちゃんとキャラが生きてて、感情移入しながらずっと読んでました…笑。私の語彙では言い切れないんですけど本当に素敵でした！！ (2021年1月31日 13時) (レス) id: b2b6255114 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 完結〜！お疲れ様です！すごすぎ…映画見たようでした！！！ (2021年1月31日 1時) (レス) id: 35a64f1103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mai
| 作成日時：2021年1月3日 8時
