STORY84 ページ4
「おっ、目ぇ覚ましたみたいだねぇ?どぉ?体調は気分悪いとかない?」
独特な緩い話し方でそう言う柚流さんに望愛は戸惑いの色を滲ませる
『この人はここのオーナーだよ』
俺がそう言うと望愛の瞳から警戒の色が薄れた
「あっ、はい、大丈夫です。ありがとうございました」
そう言って頭を下げる望愛を見てニッコリと優しく笑う柚流さん
「まぁ、気にしなくていいよ姫の頼みだからねぇ」
「姫?」
望愛の不思議そうな声にクスクスと笑う柚流さんは幼く見えた
「姫は俺たちのお姫様だなぁ、俺たちの光で希望で…全て。久遠寺 光那ってのはそんな存在なんだよ」
そう強く意思のこもった声で言う
「まぁ、最も本当のお姫さんみてぇにか弱く守られるなんて子じゃねぇけどよ」
そうヘラリと笑うと柚流さんは軽く触診をして出て行った
「久遠寺さんってすごい人なんだね。沢山の人に好かれる人なんじゃないかな?」
俺はその望愛の言葉に何も返すことが出来なかった
確かに久遠寺の周りにはいつも誰かしらいる
でも、久遠寺はいつも荒んだ目をして、絶望して…それでも決して諦めるようなことのない瞳をしている
つまり、あの子は満たされてないんじゃないのかな?
外面は慕われているように見えて彼女自身がそんな感情を抱かないから、一方通行になっている
そう考えて俺は何も返すことが出来なかった
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緋泣(プロフ) - 葵さん» 長編で飽きてしまったりなんてことあると思いますがこれからもよければ読んでいただけると嬉しいです( 笑 )2人の絡みも入れられるように頑張りますね、 (2016年3月19日 13時) (レス) id: 6c109d83f4 (このIDを非表示/違反報告)
緋泣(プロフ) - サファイアさん» ありがとうございます!これからちょくちょく更新していけるように頑張ります! (2016年3月19日 13時) (レス) id: 6c109d83f4 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - こんにちは!この作品の1作目からずっと読んできました。すごいおもしろいです。続き待ってます。私は夢主と羅衣都さんがすきです!! (2016年1月18日 16時) (レス) id: 00bbdca888 (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - 続き待ってました!!これからも楽しみに待ってます(≧∇≦) (2016年1月17日 19時) (レス) id: d1e6fc7d28 (このIDを非表示/違反報告)
S属性(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2015年11月27日 14時) (レス) id: 144f5e21f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋泣 | 作成日時:2015年2月27日 2時