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警戒 ページ20

『対象ERROR、カイリ・セル=シュライヤに接触』
『対象をカイリ・セル=シュライヤは警戒している模様』

「マジかぁ…1人で行かせな良かった…」

頭を抱えて俯くロボロは、ひとつのモニターに鋭い視線を送る。
そこには対象ERRORと、警戒している様子の最年少の姿。
この作戦を知っている一般兵に向けて連絡をしながら、何もするな何も起こるな、と念を送る。

対象ERROR、名をウィロー・リーグン。
化学班副班長補佐で、そこそこ発言権等がある人物である。
何故、監視するのか。
現シュライヤ家当主、モナルクからの直々の告発があったからだ。

「わいのストーカーいるから気を付けてちょ」(意訳)

これだから脳筋は。
何でも一目惚れしたと宣い付き纏いを受けていたらしい。
のだが、全て撃退していたのである。
消えたと思えば、ひと回り以上下の、しかも娘に目を付けたらしい。
ある種のロリコンである。

『ロボロ、俺近くにおるわ』
「すまん行ってくれ、あの子かなりキリキリしとる」
『あっちゃ〜…ノヴァくんの言う通りやったなぁ…』

カイリは思う以上に繊細かつ警戒心が高い。
例え隙を見せたとしても、本心ではなく擬態なんですよ。
そう言っていたのは、誰よりも妹を理解している兄だった。

『そろそろ着くから切るで』
「頼むわ」

通信を切りながらモニターを見れば、ヒラヒラと手を振りながら何かを話しかけている彼の姿。
一瞬だけ顔を顰めたが、すぐに表情を戻した対象は、双方に頭を下げてその場を立ち去った。

「はぁ〜〜〜……何考えてんねんアイツ…」

どうでも良い奴ならばすぐに首を切れるのだが、奴も狙われている人物も一般人ではない。
依頼者からは徹底的にやって欲しいと言われているものの、そこまで証拠は集まっていない。

「ほんま、厄介なお人やで…」

はあ、とため息を吐きながら、モニターを見やる。
頭を下げるカイリと慌てて両手を振る男の姿があった。
いや、何してんねんと、ロボロは近くに来ている幹部に通信を繋げた。



「至急〜、大先生があの子に頭下げさせてるで〜」
『あ゛ぁ゛ん??』

オスマンのドスの効いた声を聞いて、大先生が終了することが決定してしまったようだ。
汚い悲鳴が城に響くまで、あと数分。

物理的指導はパワハラではありません(目がヤバい)→←上司の変更(期間限定)



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明太子なげっと - あぁ…良いところ?で終わっている…!!ゆっくりでよきなので更新お願いします!待ってます!! (4月16日 22時) (レス) @page48 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます!リアルが忙しく思うように更新が出来ていませんが、お待ちしていただければ幸いです! (2022年12月25日 7時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
古着 - はぁ…()最高!!更新応援してる! (2022年12月25日 1時) (レス) @page34 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
おおお - 面白かったです!更新ゆっくりたのしみにしています! (2021年12月29日 23時) (レス) id: 957fa2aa3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東の番長第2号 | 作成日時:2021年3月4日 21時

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