【イナGO】stay foolish 番外編 2

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結局、私はマネージャーらしいことを全くしなかった。いや、させてくれなかったというべきか。水を運ぼうとしても、｢女の子の手を煩わせるわけにはいかない｣と半ば強制的に取られ、そもそも彼らは私が指図するまでもなく完璧だった。一体私がここに来た意味はあるのだろうか。



下を向いて考えていると、突然ホイッスルの音がした。どうやらベンチの人と真命さんが交代をするらしい。キャプテンがこんなとこで交代なんて、と不思議に思っていると、彼は後ろで髪の毛を抑えていた




『真命さん、どうしたんですか？』



｢あぁ、髪ゴムが切れてしまってね。それより、君はどうして下を向いてたんだ？｣



『そ、それはあまりマネージャーとして働けていないな、と……』



｢そうか…じゃあ、僕の髪の毛を結んでくれないか、｣



『はい……えっ、？』



何となくで返事をしていると、予想外の言葉が聞こえ思わず聞き返してしまった。



｢どうかした？｣



『え、いや、真命さんって自分で髪の毛結んでるんですよね…』



｢そうだよ｣



『えっ、……？』



｢これもマネージャーの仕事じゃないのかな｣



彼はそう言いながら先程よりも近づいてこちらに座ってくる。そんな真命さんを目の前に、｢それはマネージャーの仕事じゃないです｣とは到底言えない。



少し動揺しながら『分かりました』と承諾し、真命さんの綺麗な茶髪に手を伸ばす。あまりにもサラサラすぎて手から零れ落ちそうになる。どこからか出した予備のゴムを真命さんから受け取り、謎にドキドキしながら髪の毛を結ぶ



｢あのいつでも冷静なAちゃんも、俺の前では照れるんだな｣



『や、やめてください…』



生憎からかわれるのは慣れていない。いつもはからかう方だというのに。出来れば、もう聖堂山どころか、他の学校のマネージャーにも派遣されたくない。







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リクエストありがとうございました〜✨✨🙇🏻‍♀️

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