【イナGO】stay foolish 番外編 2

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｢っ、ブスの癖に調子乗ってんじゃないわよ！！｣






ふと叫ばれた言葉を聞いて思考が止まる







『え、ブス……？誰？私の事……？』






女の子達は私が落ち込むと思っていたのか、普通に質問してくる私に驚いていた







｢Aちゃんのことブスって言ったの？｣






｢そんなわけないでしょ〜｣






葵と天馬が後ろで話す








｢じゃあ誰にブスって言ったのかな？｣






｢自分か？｣






信助と京介までそんなことを言い出し、言い出しっぺの女の子を見るけど、普通に全然可愛い顔でそうではないだろうと思った








｢あんたよ！立華A！｣





『えっ、私ブスだったんですか……！』





生まれてこの方、自分の顔は良い方だと思っていたし、ブスなんて言われる日が来るとは思ってなかった







｢Aちゃん思ったより自己肯定感高くて好感度上がった｣





そう葵が笑いながら言っていた







｢いいわよね、あんたは恵まれてるから！｣





顔を真っ赤にして女の子が怒る




｢おいっ！｣と怒る京介を止めて女の子の前に立つ





『はい、私は本当に恵まれてると思います。なので私の人生手放したくありません。これからも恵まれて生きていきます。』






『先輩達もせっかく可愛い顔してるのに、こうして二番煎じみたいなことしない方がいいですよ。』






そう言うと女の子達はもっと顔を赤くして、｢覚えてなさい！｣というなんともありがちな捨て台詞を吐いてその場を去った






事が終わったことの安心感で、ペタと地面に座ってしまう







｢A大丈夫か｣




『怖かった……。』




京介が心配そうにぶたれた頬を撫でながら見つめてくる





『助けてくれてありがとう。おかげで犠牲になったのが片っぽだけで良かった』




｢そういうことじゃない……｣






『みんな本当にありがとう』





｢次からは私、Aちゃんに着いていくからね！｣




｢それよりあの子ブスって誰のこと言ってたんだろう……｣






『天馬、その話はもう終わったから……』

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