【イナGO】stay foolish 3

難しい ページ16

｢えっ！？｣



試合前、突如パソコンを見ながら驚嘆の声をあげる音無先生



｢10年に1人の天才って雨宮君のことだったの！？｣



一同が驚いてフィールド上にいるキャプテンマークをつけた太陽の姿を見る



｢Aちゃん、そんなすごい人と幼なじみだったの……？｣





『本当に、太陽はすごいです。フィールド上の仕掛けがある上に、敵側に太陽がいる。この試合難しいかもしれません』




その言葉に他のみんなも暗い顔をしてしまった





『…太陽が、最後まで元気に走り回れたらの話だけど……』






ボソッと呟いた言葉は試合開始のホイッスルにより誰にも聞かれなかった






キックオフのホイッスルが鳴り、倉間先輩が走り出す





するとすぐに会場のギミックは動き出す。フィールドの砂は横に動き出しボールどころか倉間先輩ごとラインの外に流されてしまう



新雲学園のスローインによりボールは太陽の元に渡る




あの少年は病気だと言っても信じられないぐらい太陽の動きは速く、あっという間に神童先輩を追い抜かしてしまう




天馬と向き合い、ギミックがまたもや動き出す




だがさっき知ったとは思えないほど、太陽はもうそのギミックに対して攻略の方法を思いついていた




誰もいないところに大きくボールを蹴り出す太陽。だがそこにまたもや流砂が動き出し、見事に太陽の足にボールが運ばれる





その後DF陣が太陽の前に現れるもすぐに抜かされ、キーパーと1対1になってしまう




太陽の背中から黒いモヤが出てくる。それが化身のものだと分かるのに時間はかからなかった





化身を使えば一度にどれほどの体力が消耗されるか、太陽の体が心配で気が気でない私は無意識にスカートを握っていた




太陽の化身によりゴールは破られ、試合開始早々、1-0になってしまった

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