８羽 ページ9
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その後、戻ってきた澤村は物凄く怒ったよう様子で語った。どうやら「なにも見なかったことにする。」という条件でお咎めはなくなったらしい。
「お前がちゃんととらないからだ、下手くそ。」
「なんだとっ！？」
「なにが"去年とは違う"だ、ふざけんな。期待して損した、くそが。」
「いちいち一言余計だなっ！お前のサーブこそひねくれてるんだよ！性格そのまんまだっ！」
「誰がひねくれてるだとっ！」
「お前だよっ！」
「どっちも五月蝿いっ！」
「うるせぇ白石黙ってろ！」
「ほらそうやってAにまであたるっ！」
Aが口を挟んでも止まらない2人の口論。それがやっと止まったのは、澤村が「なぁ。」と静かに声をかけたからだった。「2人だけじゃなく白石も少し聞いてほしいんだけどさ。」と付け加えられ、Aはこくりと頷いた。
「お前らがどういう動機で烏野に来たかは知らない。烏野は数年前まで県内ではトップを争えるチームだった。1度だけだが全国へも行った。でも今は良くて県ベスト8……特別弱くも強くもない。他校からの呼び名は、堕ちた強豪"飛べない烏"。
烏野が春高で全国大会に出たときのことはよく覚えてる。近所の高校生が東京のでっかい体育館で全国の猛者と戦ってる――鳥肌がたったよ。もう１度あそこへ行く。もう"飛べない烏"なんて呼ばせない。」
澤村の言葉を、日向、影山、Aの３人は黙って聞いていた。……いや、なにも言えなかった。ひとしきり話し終わった様子の澤村に、影山は口を開く。
「全国出場を"とりあえずの夢"として掲げてるチームはいくらでもありますよ。」
「……あぁ。心配しなくても、ちゃんと本気だよ」
澤村の迫力と貫禄に、影山も押し黙る。全国へ向ける思いの強さを感じて、Aは息を呑んだ。
「そのためにはチーム一丸とならなきゃいけないし……教頭にも目をつけられたくないわけだよ。」
急に雰囲気を変えた澤村に、影山と日向は図星をつかれたような顔になった。Aはそんな2人を横目に呆れた顔をみせる。
「俺はさ、お前らにオトモダチになれって言ってんじゃないのね。中学の時敵同士だったとしても、今はネットの"こっち側"だってことを自覚しなさいって言ってんのね。どんなに優秀な選手だろうが、一生懸命でやる気のある新入生だろうが、仲間割れした挙げ句チームに迷惑かけるようなやつは――」
―いらない。
はっきりそういわれ、影山と日向は体育館から閉め出された。
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刹那(プロフ) - 疑問なのですが５羽の端麗ナ容姿は誤字では無いですか？ (2020年5月15日 15時) (
レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 由華理さん» 本当ですか！ありがとうございます！！ご期待に添えられるように頑張ります！ あっ、ほんとですね…(゜Д゜) み、見なかったことに((( すみません！今から直したら全話直さないといけないので、目をつぶってください…！ (2016年9月30日 19時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
由華理 - 質問なのですが、１７羽が二つあるのはなぜてすか？ (2016年9月29日 21時) (レス) id: 06d67bc150 (このIDを非表示/違反報告)
由華理 - いつも作品見ています！これからも更新頑張ってください！ (2016年9月29日 21時) (レス) id: 06d67bc150 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 七瀬 蒼さん» ご指摘ありがとうございます！直してきます:(゜ω゜): 面白いですか！？よかったです･･･！応援ありがとうございます！ご期待に沿えるよう頑張ります！ (元 花宮幸ヤです！) (2016年8月13日 15時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔 x他2人 | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2015年5月9日 16時
