白雪姫 snm3 (ページ49)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:142,124 hit

誓いページ49

.

.
ダンプラ撮影の後兼ちゃんに送ってもらい帰ってきた

部屋の前に着くと目黒くんは

「部屋行っていい？」と聞く

「先にシャワーしたい」と言うと俺も浴びてから行くわって

手早く散らかったものを片付けて冷蔵庫をチェック
お酒飲むのかな？
ご飯はお弁当食べてたし要らないよね…

って、わたしなんだか世話焼き女房みたいやん…

いけない、のんびりしてたら目黒くん来ちゃう

急いでシャワーを浴びて上がったら呼び鈴が鳴る

急いでジャージを着て出迎えた

「ごめん、早かった？」

「ううん、私がぐずぐずしてただけ、どうぞ」と入ってもらう

我が家には目黒くん用のちょっと大きいサイズのスリッパが置いてある

お客さん用に買ってたのは小さくて、踵がはみ出てたから二人でいる時にネットショッピングで選んで買ったのが置いてある

それを履いて入っていく

「なんか、うちに目黒くんのもの増えたね」

「ん？」

「スリッパとかマグとか」

「あぁ、じゃあ、次は替えの下着とパジャマ置いとこう」

「いや、それ着替えに帰れるやん」

「面倒な時もあるでしょ？俺の部屋にもAの着替え置いといていいし、あ、もう一緒の部屋に住もうか？」

畳み掛けるように言う目黒くん

「ちょ、ちょっ、もう、住まへんよ」

「住まない理由は？」

「そんなん、結婚してる訳でもないのに」

「確かにお父さんには順序を守るように言われたし、じゃあ婚約する？」

「もぅ、そんな簡単に婚約とか言うたらあかんて
本気にしたらどうするん？」

「本気だけど？」

「ちょっと待ってよ、そんなこと出来る訳ないやん」

「なんで？」

「私らは、仕事のパートナーやし付き合うとか結婚とか無理やん、そもそも私らアイドルやで？」

「それが出来ない理由？」

「だって無理やもん…」

「じゃあAは今後結婚も恋愛もしないの？」

「それは…」

「アイドルである限りしないって誓うの？」

そりゃいつかは結婚して子供も欲しいし、恋だってしたいし人並みなデートとかもしてみたい

約束なんてできない、今日の目黒くんは容赦無い

「誓えない…
でも目黒くんを選ぶのはダメなんだとおもう」

目黒くんは悲しそうな顔をして「そっか、分かった」と

立ち上がり出て行ってしまった

ごめん、目黒くん…