白雪姫 snm3 (ページ37)

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振り返りページ37

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水を取りこぼしそうになって体勢を崩したAを咄嗟に抱き留めた

ワインの味は気に入ったようだけど、酔わせてしまったみたいだ

不意に抱きしめて彼女の柔軟剤の香りとシャンプーの香りに刺激され抱えた腕に力をこめた

俺の腕を持ちながらふと見上げる瞳は潤んでて、唇も妙に艶やかで色気を感じる

見つめ合った刹那、小首を少し傾げた

それはまるでキスをするように…

触れる寸前ドアからノックの音と同時に

「ん？」

「え？」

誰だよっこんな時間にって思いながらも

ヤベェ完全にちゅうしようとしてた俺…でもAも受け入れようとしてなかったか？

頭の中で脳内会議がはじまる

「誰か来たみたいよ？」腕を解くと確認してドアを開けた

「やっぱりここにいた！」Aとハグして入ってきたのはラウール

ショーを終えて戻ってきた

「Aちゃん、酔ってるの？」

「らうーるくん、おかえりなさい…きょうはすごくがんばってえらいえらい」

背伸びして頭を撫でようとしてるA

「目黒くん？俺邪魔だった？」

「そう見える？」

「うん」

「正解」

「うわっ、やらしいんだ！岩本くんに報告しなきゃ」

「それはマジでやめて」

ラウールと話してたらベッドに向かったA

横になるとすーすーと寝息を立て始めた

「うそ、Aちゃん、寝ちゃったよ、どんだけ飲ませたの？」

「コップ一杯飲んだだけだよ」

「可愛い顔して寝てるけど、危険だよね？」

「弱いの知ってるから外ではそんな飲まないと思うけど」

「僕が来なかったら、襲ってたんじゃない？」

「流石に酔わせてそんな事しねーわ」

「ほんとかな？怪しいー」

そんな事言いながらメモを書いてるラウール

アラームも設定して

「できた、さあ目黒くんいくよ？」

一緒に寝ようと思ってたのにラウールに追い出された

ウチの最年少はしっかりしてるわ

「明日朝6時半ロビー集合ね」

そう言い残して部屋に戻っていった

あのままラウール来なかったら…なんてたらればを考える

でも受け入れようとしてたよな？