グレイ・フルバスターの姉は出航直後のエースと会いました (ページ42)

今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:94,131 hit

39話ページ42

～続サッチsaid～

駆け寄ってこようとした連中に

サッチ「お前らは船中探せ！まだどこかにティーチがいるかもしれねぇ！！」

【ティーチ】

人物の名前でマルコ達の殺気が膨れ上がった

エースも自分の部下、それを知った途端に顔つきを変え一番最初に食堂を出ていった

マルコ「おい、行くぞ｣

それと同時にAは意識を失った

サッチ「なんでだよ.....！俺はこの事を知ってたのに！！」

1年前、Aにこの話を聞いてたのに.....

俺は、知ってたはずなのに.......！！

ハルタ「サッチ！今はそれより止血だよ！！」

ハルタの奴にそう言われて手の力が弱まってた事に気づく

サッチ「あ、あぁそうだな」

食堂に二人、そこに駆け込んできた奴らがいた

また、マルコ達か

そう思ってたら

「どいてください！！」

「担架！急いで！」

ナースに船医だった

ティーチを探してる途中にマルコかイゾウ辺りが呼んだのだろう

素早い手つきでAを担架に乗せ走り出す

船医「そのまま集中手術室に運べ！」

船医の叫びにナース達はいち早くルートを変え近道をする

一応俺とハルタも着いていき集中手術室のドアの前で待つ

ドアの上を見れば【集中手術室】のランプが赤くつき中からはドタバタと足音が聞こえてくる

ハルタ「助かるよね.......A」

サッチ「俺たちの船医は優秀だ。きっと助かるってんだ」

助かってもらわなければ困る

まだ、君にお礼すら言えてないのに

手術が終わるまでの時間

それは数十分か、数時間か分からないほど長かった

そして今やっと集中手術室のランプが消えて船医が出てきた

ハルタ「ねぇ！Aは！？」

船医に詰め寄って聞くハルタに船医は落ち着かせ

船医「一命は取り留めました、けどナイフが背骨に刺さり一部が折れています。貫通、とまでは行きませんが傷は残る可能性が高いです」

傷が.......残る

Aは女の子なのに残る傷........

俺は......なんて事をしてしまったんだ！！

そんな事を悔いてると

「サッチ」

サッチ「........マルコか」

息を切らして立っていたマルコ達

その様子からもうこの船にいなかったのだろう

ジル「小舟が一つ、無くなっていた」

静かにジルがそう告げた

ティーチ、俺はお前を親友と思っていた

だがお前は違ったんだなティーチ

とうの昔から友情なんてなかった.....そうだろ？

許さない、俺はお前も

Aを守れなかった俺も許さねぇ

イゾウ「Aは？」

ハルタ「一命は取り留めたよ」