姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

祝3周年!!~その7~ ページ19

酔い潰れたメンバーを何とか起こし又は運び店の外に出た

「伊沢、本当にまだオフィスでも飲むの？」
「ﾊｯﾊｯﾊｯ!!勿論ですよー！」


「ﾊｧ、この後飲み足りない人とか時間や用事がない人はオフィスに行こっか。途中でお菓子とか買って来てもいいよ」

福良さんの一言でみんなゆっくりとオフィスなりコンビニに向かう



外の寒さで酔いが少し醒めた気がする
さっきまで身体がポカポカしていたのに、だ



福良さんとまだ酔いが抜けきれていない伊沢さん、
冷水ですっかり目が覚めた山本さんと眠たそうなこうちゃんさん、
山本さんの驚き声で起きた水上さんと足取りがふわふわしている鶴崎さんなど
須貝さんもファルコンさん達も最低2人1組で、オフィスに向かっている



私はまだ少しﾎﾞｰｯとしている川上さんと一緒


そろそろ私たちも動こうと思い何時もより顔が少し赤く目がトロンとしている川上さんに声をかける


「川上さんー？お酒飲みすぎじゃないですか？大丈夫ですか？動けますー？」


「･･･おんー」

と返事をして動いてくれたが、ふらふらしており足取りがおぼつかない･･･


見ているこっちが心配になる･･･


ふぅ…と1つ息を吐き出し、夜風で少し冷えた自分の手を川上さんのまだ暖かい手に絡める


「！！！えっ、Aの手冷たいなー。
ひんやりしてて気持ちええ」


最初は突然手を取ったことに川上さんは驚いたみたいだけど、すぐに先程の酔った緩い顔をして私の冷たい手を強く握った

「川上さん、ふらふらしすぎて不安なんですよー」
「ふふ、悪い」

全く悪いとも思ってない顔と言葉

まぁ別にいいですよ、なんて心の中に留めておく





「なぁ、さっき水上と何話しとったん？」



お互い無言でオフィスまでの道を手をそのままにゆっくりと歩いていたら、

川上さんが急に止まったかと思えば沈黙を破った

横目で見たこの時の川上さんの表情は残念ながら私には影がかかって見えなかった


「え？、普通の世間話とかお喋りのレベルですよ」


不思議ながらも答え川上さんのお顔を覗き込む


「･･･ｯ！」

そこには、しゅんとした少しだけ寂しげな川上さんがいた

すぐにお顔を覗き込むのを止め、口元を手で覆った



川上さんめっちゃ可愛い！！！
しょぼんとした少し寂しげな犬みたいだ、とてつもなく可愛い！！
山本さんみたいな可愛さ


「ふーん、そうなん･･･？」
「最初は緊張しましたけど(苦笑)」

ちなみに水上さんととても仲良くなれた

「そっか。


お、あぁ星が綺麗やな」

「本当綺麗ですね」

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