姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

祝3周年!!~その2~ ページ14

･･･遠くから何か音が聞こえる気がする


まぁいいや、寝よう


まだ寝ようと決め込んでも、ずっと鳴り止まない遠い音
うたた寝を諦めて、ゆっくりと起き出す


･･･10時30分前･･･今日は何も予定がないんだから、まだ寝ててもいい時間じゃないか！


寝ぼけながら音の発信源を探す

＿＿スマホからだ･･･

電源を着けてみたら、LINEが十数件、Twitterが何件か、その他諸々、それと川上さんからの電話


ん？川上さんから電話？

え、何故？
しかも、数回もかかってきている･･･


目が醒めて、心当たりが無さすぎて困惑している中、川上さんから電話がかかってきた

〔はい、もしもし〕
〔はぁ、やっと出た〕

川上さんから呆れたような声が聞こえる･･･

〔･･･あの、川上さん？どうかし〔あのさ、もっと早く寝な？〕

え、こっち質問無視ですか？川上ｻﾝ

〔昨日も、寝たの少なくとも3時過ぎやろ？俺、寝ろって言うったじゃん！〕

え、そのためにわざわざお電話くださったんですか

〔今日がいくら休みやかr･･･Aって今日休みなん？〕

私に対するお説教(？)が途中で終わったかと思ったら、この質問

あ、伊沢さんの飲みに行こうって話のことかな？

〔そうなんですよ。大学もバイトも仕事もない久しぶりの休日です。伊沢さんの飲み会についてのことですか？〕
〔まぁそれもあるけど･･･。昼ご飯奢るから俺の買い物付き合ってくれん？〕

川上さんの含みのある言い方も気になるが、それよりも

〔え？何故です？〕

私を川上さんの買い物に連れて行く意味がわからない

〔嫌やった？〕
〔いえ、嫌って訳ではなくて、わざわざ私を誘うことが不思議で〕
〔あぁ、俺よりAの方が詳しいと思って〕
〔何買うんですか？〕
〔ホールケーキ。Aの方が詳しいやろ？めっちゃ甘党やし(笑)〕

え、ホールケーキ？なんで？

〔甘党ですけど、そんなめっちゃ詳しいことないと思いますけどね･･･。まぁ、それでお役に立つなら行きます。それと今日誰か誕生日でしたっけ？〕
〔おっ、ありがとう。･･･まぁ誕生日と言えば誕生日やな〕

珍しく曖昧な感じの川上さん

集合時間と場所、何食べたいか考えといてっと言われ電話を切られた


滑り込んで言った、お昼ご飯は割り勘でお願いします！の言葉は川上さんには聞こえているだろうか？


お昼に何を食べるか考えながら、支度の準備をし始める




窓から入る秋の日の光りがいつもより暖かくふわふわとしている

祝3周年!!~その3~→←祝3周年!!~その1~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す